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2008 年度 実績報告書

新エネルギー発電に適した自律分散制御システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20560254
研究機関北海道大学

研究代表者

田中 英一  北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (10124538)

研究分担者 北 裕幸  北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (30214779)
原 亮一  北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (80361872)
遠山 篤  室蘭工業大学, 工学部, 助教 (60142783)
キーワード新エネルギー / 発電 / 自律分散 / 制御システム / モデル化 / 周波数制御 / 電圧制御 / ロバスト
研究概要

1. 新エネルギー発電設備のうち出力変動の大きい風力発電および太陽光発電のモデル化を行った。風力に関しては, 過去の風速データより求めた1分間隔の風力値に, Kaimalモデルで作成した1秒ごとの変動値を加えることで, 実際の風力変動の模擬が可能であることを確認した。太陽光に関しても, 移動平均法を用いて気象庁1分値データからの復元方法について検討した。さらに, 高柔軟・高信頼電気エネルギー流通システム(FRIENDS)に関しても, 連系運用と自立運用のシームレスな切り替えを可能とするための検討に必要なモデル化を行い,妥当性について検証を行った。
2. 1. で作成した解析モデル用いて, 新エネルギー発電設備が系統に多数導入された場合を想定し, 有効電力需給バランスの指標である「系統周波数」に与える影響を調べ, さらに系統周波数を公称値に維持するために必要な系統側の調整容量と分散電源側の調整容量との関係を調べた。また, FRLENDSモデルにおいて, 連系運用一自立運用間のシームレスな切り替え方式として, インバータによる位相制御の有効性を確認した。
3. 2. と同様に, 新エネルギー発電設備が「系統電圧」に与える影響を調べた。さらに, 分散電源と配電系統電圧制御装置との協調による配電系統電圧適正化制御に関する検討を行い,ローカル情報に基づく新たな制御手法の有効性を確認した。また,FRLENDSにおいて, 連系運用と自立運用との間のシームレスな切り替え方式として, インバータによる電圧制御の有効性を確認した。
4. 新エネルギー発電設備として風力発電を想定し, ディジタル加速度制御とPL制御を組み合わせたロバスト制御系に関する検討を行い, 過渡安定度向上効果を確認した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] FRIENDSのシームレスな自立/連系運用を可能にするインバータ制御手法の検討2009

    • 著者名/発表者名
      福田和樹
    • 雑誌名

      電気学会電力技術・電力系統技術・半導体電力変換合同研究会資料 PE-09-05/PSE-09-13

      ページ: 25-30

  • [学会発表] 蓄電池を併設した風力発電設備の負荷周波数制御への影響を考慮したコスト評価2009

    • 著者名/発表者名
      川筋貴博
    • 学会等名
      平成21年電気学会全国大会
    • 発表場所
      北海道大学(札幌)
    • 年月日
      2009-03-17
  • [学会発表] ノード情報に基づくLRT制御を用いた配電系統電圧適正化にする検討-他ノード電圧を用いた逸脱判定の検証-2009

    • 著者名/発表者名
      大坪史典
    • 学会等名
      平成21年電気学会全国大会
    • 発表場所
      北海道大学(札幌)
    • 年月日
      2009-03-17
  • [学会発表] ディジタル加速度制御の概念を用いた発電機制御-PL制御器を用いたカスケード制御-2008

    • 著者名/発表者名
      金子道昭
    • 学会等名
      平成20年度電気・情報関係学会北海道支部連合大会
    • 発表場所
      東海大学札幌キャンパス(札幌)
    • 年月日
      2008-10-25

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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