電熱加速型パルスプラズマ推進機をアブレーション用パルスプラズマとして、固体原料の昇華により発生した気体やそれらのイオンを基板材料へ入射することで材料プロセスを行う方式を提案する。固体原料としてテフロン(PTFE)を用いた場合、基板上に薄膜が形成された。薄膜の分析の結果、薄膜表面上で炭素とほぼ同等のフッ素が含有されていることやアモルファスカーボン膜が形成されていることがわかった。加えて、測定した膜の硬度は最大7GPaに達した。これらの結果より、本方式を用いて、やや軟質ではあるがフッ素含有ダイヤモンドライクカーボン膜が作製可能であることを明らかにした。
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