研究概要 |
本研究では海洋環境問題に対して最重要課題のひとつであるバラスト水殺菌処理装置のコアとなる海水殺菌技術について研究を行なった。導電率が非常に高い海水中でパルスアーク放電を安定に,かつ繰り返し発生させることのできるパルス電源の開発を行なった。大規模(大処理容量)で充電エネルギーの大きなモデル試験装置を用いて,海水中における大電流パルスアーク放電の放電電圧や電流の特性,並びにアーク放電で生じる衝撃波の圧力分布特性を実験結果に基づいて明らかにした。さらに,大腸菌を用いた殺菌実験結果と上述の衝撃波圧力分布特性の測定結果に基づいて,パルスアーク放電処理の有効性や欠点を明らかにした。
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