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2008 年度 実績報告書

シリコン微結晶平面型冷陰極の高指向化および低エネルギー分散化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20560333
研究機関八戸工業大学

研究代表者

嶋脇 秀隆  八戸工業大学, 異分野融合科学研究所, 准教授 (80241587)

研究分担者 三村 秀典  静岡大学, 電子工学研究所, 教授 (90144055)
キーワードシリコン微結晶 / 平面型冷陰極 / 真空ナノエレクトロニクス
研究概要

本研究では、均一性・指向性に優れエネルギー分散の小さい高品質な電子ビームを形成することを目的として、シリコン微結晶層を用いた平面型冷陰極の指向性の向上と低エネルギー分散化について検討を行う。本年度は、電子放射特性評価装置を改良・整備すると共に、電子放射部を小さくアレイ化した平面型冷陰極アレイの構造設計および露光用マスクの設計・製作を行い、パルスレーザアブレーション法を用いてシリコン微結晶膜からなる平面型冷陰極アレイの試作と放射電流量の計測を行った。その結果、放射電流は、従来のアレイ構造を有しない素子と同様、ゲート電圧6V程度の低電圧から観測され、ゲート電圧の増加に伴い急激に増大した。ゲート電流はアレイ化していない素子と比べて1桁程度小さく、これまでに、電子放射効率2%を得ている。印加電圧25V以下では、放射電流、ダイオード電流ともに飽和傾向を示していない。電子放射部をアレイ化することで、ゲート電流が減少し、薄膜ゲートでの電圧降下が抑制されたためと思われる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] nc-SiMOSカソードの電子放射特性2009

    • 著者名/発表者名
      木田 庸
    • 雑誌名

      信学技報 108

      ページ: EID2008-64

  • [雑誌論文] Electron emission from nanocrystalline silicon based metal-oxide-semiconductor cathode arrays2008

    • 著者名/発表者名
      H. Shimawaki
    • 雑誌名

      Tech. Digest of the 21st Int. Vacuum Micro electronics Conf.

      ページ: 128-129

    • 査読あり
  • [雑誌論文] シリコン微結晶面放射型冷陰極の電子放射特性2008

    • 著者名/発表者名
      嶋脇秀隆
    • 雑誌名

      信学技報 108

      ページ: ED2008-112

  • [学会発表] nc-SiMOS冷陰極アレイの電子放射特性2008

    • 著者名/発表者名
      嶋脇秀隆
    • 学会等名
      第69回応用物理学会学術講演会
    • 発表場所
      中部大学
    • 年月日
      2008-09-02

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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