研究課題
本年度の研究では「自動車衝突防止を目的とした新周波数帯電波利用に関する研究」として、特に以下の3点を柱として研究を遂行した。また、研究成果に関して論文及び国際会議等において積極的に発表を行っている。1. 交差点における電波伝搬解析を行った。実際の交差点を模擬し建築物材質による伝搬特性変化、電界強度確率分布に関する研究を行った。本研究では交差点近傍の電波伝搬の解析を行ったが、この結果は従来の交差点から離れた場所での電波伝搬解析の結果とは大きく異なることが分かった。また建築物の材質、構造により伝搬特性が大きく変化することも示した。2. 到来波推定に関する研究を行った。交差点近傍における自動車衝突を阻止するため、自動車位置検出のためレーダー反射波の到来波推定に関する研究を行った。実用化を目指して信号処理の高速化を目的とした新しいアルゴリズムの開発を行った。3. RF-IDを用いた自動車位置制御に関する研究を行った。交差点近傍における自動車位置の正確な検出のために、RF-IDを用いた研究を行った。路面に直接RF-IDを埋め込み、自動車と電波通信を行い、北海道のような積雪地においても自動車の正確な位置検出が可能になった。以上のように交差点における自動車衝突防止に関する基礎的な研究を行った。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (6件)
電気学会, 基礎・材料・共通部門誌 vol.129, no.2
ページ: 50-53
IEEE Conference on electromagnetic field computation (CEFC)
ページ: 385
IEEE Trans. Magnetics vol.44, no.6
ページ: 1390-1393
IEEE Int. Conf. on Vehicular Electronics and Safety
ページ: 22-24
ISAP 2008
ITS Japan, 第7回ITSシンポジウム(千葉)