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2009 年度 実績報告書

次世代型グループ情報共有・流通のセキュリティ基盤に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20560356
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

楫 勇一  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 准教授 (70263431)

キーワード情報セキュリティ / 暗号鍵 / グループ通信 / LKH法 / マルチキャスト通信 / 放送暗号
研究概要

本研究課題では,大規模グループ鍵の更新手法に関する研究,自律分散グループ鍵に関する研究の二つの具体的課題を設定し,研究活動を行っている.
大規模グループ鍵に関する平成21年度の研究では,センサネットワークに代表されるような,計算資源のきわめて乏しい端末を想定したグループ鍵管理手法について検討を行った.グループ鍵管理において必要となる複雑な要件を満足するためには,公開鍵暗号に代表される数論的な手法を利用することが効果的であるが,それら方式では,数百~数千ビット規模の数値演算が必要となるため,計算資源,とくにバッテリ容量に制限のある端末での利用は好ましくない.平成21年度の研究では,センサネットワーク特有の通信形態に特化することにより,単純なハッシュ関数と秘密情報の組み合わせにより,安全で柔軟な鍵管理が可能となる方式を開発した.
自律分散グループ鍵に関する研究では,近年の各種サービスにて頻繁にみられる形態を念頭に置き,ロールベースアクセス制御方式の拡張法について検討を行った.アクセス制御そのものは,暗号鍵の管理と直接の関連はないが,グループ鍵を利用することにより,柔軟で安全性の高いアクセス権管理を実現することができる.とくに,階層型IDベース型暗号によりある種のグループ鍵を実現し,その鍵を用いてユーザ・ロール関係の定義関係を表現することにより,ドメイン間でのロール流用や,ロールの移譲といった仕組みを安全かつ柔軟に実現することが可能となる.平成21年度の研究では,このアプローチの詳細化を行い,他のドメイン横断型情報交換の仕組みとの関係を整理した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] チャレンジレスポンス相互認証における鍵の運用管理について2010

    • 著者名/発表者名
      福永, 楫
    • 学会等名
      2010年 暗号と情報セキュリティシンポジウム
    • 発表場所
      香川県高松市
    • 年月日
      2010-01-19
  • [学会発表] SFA-LDPC符号の低重み符号語の個数について2009

    • 著者名/発表者名
      杉山, 楫
    • 学会等名
      第32回情報理論とその応用シンポジウム
    • 発表場所
      山口県山口市
    • 年月日
      2009-12-02
  • [学会発表] On the Code Rate and Code Performance of SFA-LDPC Codes2009

    • 著者名/発表者名
      Y.Kaji
    • 学会等名
      電子情報通信学会情報理論研究会
    • 発表場所
      東京都千代田区
    • 年月日
      2009-09-30
  • [学会発表] On the Error Performance and Parameter Choices of the Array-Type LDPC Codes2009

    • 著者名/発表者名
      Y.Kaji
    • 学会等名
      Tenth International Symposium on Communication Theory and Applications
    • 発表場所
      Ambleside, UK
    • 年月日
      2009-07-16
  • [学会発表] On the Number of Minimum Weight Codewords of SFA-LDPC Codes2009

    • 著者名/発表者名
      Y.Kaji
    • 学会等名
      2009 International Symposium on Information Theory
    • 発表場所
      Seoul, Korea
    • 年月日
      2009-06-29

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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