研究概要 |
平成20年度は,スマートインフォメディアシステムの基盤とするためのアプローチとなる研究を行なった 感性研究からのアプローチ:浅野は,以前に提案した,テクスチャのローカル・グローバルな特徴を独立に変化させられるモデルを用いて,テクスチャの変化の,人の視覚的印象への印象を測定した.従来はグローバルな特徴が重視されてきたが,本研究でローカルな特徴の影響を見出すことができた. 画像フィルタ研究からのアプローチ:棟安・浅野は,テクスチャ画像をベースとして,理想的処理結果を要せず,雑音が付加された画像のみから基本構造要素を抽出し,最適な雑音除去を行うフィルタを開発した.また,関連の研究として,藤尾は,モルフォロジー多重解像度解析に基づく脳波波形特徴抽出手法を開発し,脳波におけるパターン抽出を行なった。 計算知能研究からのアプローチ:延原は,束構造を通じた形式概念分析とモルフォロジの関連を利用した,大規模画像群のための形式概念分析に基づく束構造可視化システムを構築した. 論理の解析からのアプローチ:藤尾は,量子論理においてもモルフォロジ解析が有効であることを示し,「含意」の問題について解析を行った. また,電子情報通信学会スマートインフォメディアシステム研究会(2008年12月,関西大学)において「モルフォロジーセッション」を開催し,本研究の成果を発信した.
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