研究課題
本研究の目的は、マルチパスフェージング電波伝搬環境下においても柔軟に信頼性高い通信ネットワークが構築可能であり、また、送受信装置のみならず通信システムの簡単化・低価格化できるような今までにないCDMA方式(ZCZ-CDMA方式)を設計することである。平成21年度では、ほぼ、研究計画通りに遂行でき、以下の研究成果を得ることができた。・平成20年度に提案したFSK変調を適用したZCZ-CDMA方式のマルチパスフェージング電波伝搬環境下における性能評価を考察した。その結果、周波数選択性フェージング環境下では、PSK変調を適用した場合に比べ、3dB程の改善が得られた。・平成20年度に同期制御信号を兼用できるZCZ符号の設計法を与えたが、それらの全系列間の相関復調を可能とするマッチドフィルターの設計方法を提案した。また、これを適用したコンパクトなZCZ-CDMA方式の送受信回路の基本設計を示した。・上記送受信回路の基本設計を基にして、一対一の通信の手続きであるMACプロトコルの基本設計を検討した。実際には、近距離無線ネットワーク方式であるZigbee通信モジュールでネットワークを構築し、実験を考慮した上で、本方式のMACプロトコルを議論している。本設計は、今までの通信モジュールにはない、まったく、衝突が起こらない無線通信が構築可能である。・高速伝送により生じる符号間干渉や他局間干渉を除去するための新しい符号化復号化方式を提案した。現在、その性能に関して、検討中である。
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