研究課題
2003年に東大と東工大のCubeSatと呼ばれる10cm^3の世界最小サイズクラスの超小型人工衛星が、地球周回軌道上への打上げに成功して以来、大学等の研究・開発グループを中心とした人工衛星の打上げが盛んに行われるようになってきた。ほとんどの衛星は静的あるいは動的に姿勢を制御しようとしている。超小型人工衛星には磁気センサやジャイロなどが搭載されており、衛星内部に蓄積したデータをダウンロードして解析することによって姿勢変化を知ることができるようになっているものが多い。しかし、いずれの衛星も低軌道であるために1回の通信可能な可視時間が10分程度であり、大量の姿勢データをダウンロードするにはかなりの日数を要する。そこで、衛星のアンテナの指向特性を利用して多地点同期受信電力測定による衛星姿勢推定を試みた。北海道工業大学では、2006年9月23日にJAXAのM-Vロケット7号機によって太陽観測衛星「ひので」(SOLAR-B)のサブペイロードとして超小型人工衛星HIT-SATの打上げと運用に成功している。平成21年度は、受信電波の強度を北海道工業大学の地上局と東京都内の地上局で同期受信することで、単一地点で受信強度を測定した場合に比べて、2地点で同期受信した方がHIT-SATの自転速度の測定精度が1ケタ以上向上することを明らかにした。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (7件)
北海道工業大学研究紀要 第38号
ページ: 129-132
ページ: 133-136
電気学会論文誌C Vol.129
ページ: 1094-1100
Proc.of 2009 IEEE International Symposium on Antennas and Propagation & USNC/URSI National Radio Science Meeting 310.5
Proc.of 2009 International Symposium on Antennas and Propagation WD2
ページ: 181-184