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2010 年度 実績報告書

積雪空港におけるローカライザーアンテナの着雪・積雪問題に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20560364
研究機関青森大学

研究代表者

中田 和一  青森大学, 青森大学経営学部, 教授 (00244898)

キーワードLPDA / ローカライザ / FDTD法 / モーメン法 / DDM / 誘電率
研究概要

冬季のLPDA(対数周期アレイアンテナ)の着雪実験(主に近傍電界への着雪影響の調査)を実施する計画であったが、計測装置の不具合によって測定データが十分に得られなかった。一方で、航空局側の要望が高いローカライザ前方の反射面自然大地に降雪した積雪の影響を解析できる進入コース特性のシミュレータ・ソフト開発の重要性が高まったため、大地の横断勾配、滑走路の縦断勾配変化とアスファルト誘電率、および大地上に横断方向で左右非対称に堆積した多層構造の積雪誘電率プロファイル等を考慮して反射波を扱い電界強度計算や進入コース(DDM特性)特性解析を行うプログラム開発(第一フェーズ)を行った。これによってGUIインターフェースを使ったデータ入力が可能となり、解析作業での利便性が高まった。本ソフトウエアは、放射電界計算に幾何光学理論を利用しており、近似関数で表された指向性を持つLPDA素子アンテナのアレイ合成から電界計算を行っているため近傍界の精度が十分といえず、モーメント法あるいはFDTD法で求めたエレメント電流分布からアレイアンテナ放射電界を求める必要がある。現在、FDTD法で得られた素子電流分布から放射界およびコース特性を計算する、より精度の高いアルゴリズムに改良中であり、さらに、昨年実施した着雪実験結果とFDTD解析結果の照合から、着雪効果を含めたエレメント電流分布の考察を進めることで、これをアルゴリズムに付加し、アンテナ着雪の影響を考慮した進入コース特性の解析が可能と考えている。また、UHF帯域における滑走路アスファルト誘電率測定用携帯型装置を本年度に開発し、従来の積雪誘電率測定装置と合わせて、シミュレーションで必要となる誘電率データのフィールドにおける計測が容易となった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 同軸キャビティを用いたUHF帯誘電率測定センサ2010

    • 著者名/発表者名
      中田和一
    • 学会等名
      電気関係学会東北支部大会
    • 発表場所
      八戸工業大学
    • 年月日
      2010-08-27

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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