空間伝搬利用に適した音響データ秘匿技術に関する研究

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20560365
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 通信・ネットワーク工学
• 研究機関: 東京情報大学
• 研究代表者: 西村 明 東京情報大学, 総合情報学部, 准教授 (30286182)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 音声符号化 / 情報工学 / 先端的通信 / 音響信号処理 / データハイディング

研究概要

ディジタル情報を聞こえないように埋め込んた音声や音楽をスピーカから再生し,マイクロホンで受音して埋め込まれた情報を検出する技術を開発した。その有効性と実用性を検証するため,背景雑音や部屋の響きがある中での,情報を埋め込んだ音楽や音声の音質劣化と情報伝達量の観点から評価を行った。その結果,情報を埋め込んだ音声や音楽信号の音質劣化は大きくなく,携帯電話の受話音声を通しても情報伝達が可能であることが分かった。

研究成果

• [雑誌論文] Audio watermarking based on subband amplitude modulation (2010)
  • 著者名/発表者名: Akira Nishimura
  • 雑誌名: Acoustical Science and Technology Vol.31, no. 5 ページ: 328-336
  • 査読あり
• [雑誌論文] Audio Data Hiding that is Robust with Respect to Aerial Transmission and Speech Codecs (2010)
  • 著者名/発表者名: Akira Nishimura
  • 雑誌名: International Journal of Innovative Computing, Information and Control Vol.6, No.3(B) ページ: 1389-1400
  • 査読あり
• [雑誌論文] 音響データハイディングを用いるスピーカ再生音と同期した情報呈示システム (2010)
  • 著者名/発表者名: 西村明, 坂本真一
  • 雑誌名: 電子情報通信学会論文誌 A Vol.J93-A, No.2 ページ: 91-99
  • 査読あり
• [雑誌論文] Steganographic Band Width Extension for the AMR Codec of Low-Bit-Rate Modes (2009)
  • 著者名/発表者名: Akira Nishimura
  • 雑誌名: Proceedings of Interspeech2009 ページ: 2611-2614
  • 査読あり
• [学会発表] CELP音声符号化に基づいた復号化の可能な音楽的空気伝搬音響モデム (2010)
  • 著者名/発表者名: 西村明
  • 学会等名: 日本音響学会秋季研究発表会
  • 発表場所: 関西大学
  • 年月日: 2010-09-14
• [学会発表] AMR音声コーデックへの情報秘匿を用いた帯域拡張 (2010)
  • 著者名/発表者名: 西村明
  • 学会等名: 日本音響学会春季研究発表会
  • 発表場所: 電気通信大学
  • 年月日: 2010-03-10
• [学会発表] AMR音声コーデックにおけるデータハイディングと客観的音声品質評価 (2009)
  • 著者名/発表者名: 西村明
  • 学会等名: 日本音響学会春季研究発表会
  • 年月日: 2009-03-19
• [学会発表] 振幅変調に基づくオーディオデータハイディング手法の空中伝搬と携帯電話音声符号化への耐性 (2008)
  • 著者名/発表者名: 西村明
  • 学会等名: 日本音響学会秋季研究発表会
  • 発表場所: 九州大学
  • 年月日: 2008-09-10