研究課題
人体における信号伝搬として周波数、データ転送速度、変調方式を様々に工夫し、更に伝搬路も腕から手首、胸から手首、腹部から手首など様々な伝搬路で検討した。これは主として医療アプリケーションを想定した検討結果であり、心電図センサーの小型化、長寿命化に繋がる研究である。指の識別はほぼ100%に近い制度で可能となった。また、掌をキーボード代わりに使うPALM TYPINGや掌で文字をなぞって認識させるPALM WRITINGを提案しその評価を行った。その結果PALM TYPINGに関してはほぼ100%の認識率が得られることが判明した。PALM WRITINGに関しては図形等の簡単な認識から始めており今後は序々に文字の認識の判定、その解析手法を検討していく。多元アクセスに関しては時間軸、符号様々な観点から検討しており、近いうちに具体的な性能評価結果が出されるものと思われる。心電図センサ関連の研究ではIEEEのHEALTHCAREの国際会議では数百の論文の中でBEST PAPERに選ばれ、それが論文として掲載されることが決定しているなど、内外の注目も高く、高い評価が得られている。指認識に関してはIEEE GLOBECOM通信分野では世界最高峰の国際会議(IEEE GLOBECOM)に採択され高い注目を集めるなど、関連分野の先駆的研究として高い評価が得られている。PALM TYPINGやPALM WRITINGに関しては基礎的な検討が終了しており、論文も既に完成している。電子情報通信学会に提出する予定である。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
IEEE ICC2008 GS1p-6(web)
American Telemedicine Association Vol. 14, No. 8
ページ: 851-857