研究課題
1.RFIDタグを室内の天井に一定間隔で配置し、人がRFIDリーダを持ち、このリーダが読み取ったタグの座標から人の位置を推測する方式を提案し、タグ読み取りパターンをレイトレース電波シミュレーションで評価する方法を研究した。リーダをレイの発信点、タグを受信点とし、受信電力とタグ読み取り閾値電力の比較から読み取りパターンを求めた。さらに、読み取り実験を行い、両者の比較から、本シミュレーション方法が有効であることがわかった。この結果に基づき、人がリーダを持つ場合の人が遮蔽物になることによるタグ読み取りへの影響、部屋の材質による影響などをシミュレーションにより検討した。位置推定アルゴリズムとして読み取られたタグ間の重心を基にクラスタ化を行い、推定精度を高める方法について、本シミュレーションと実験により詳細に検討した。人が移動する場合についてもこれらの研究成果を踏まえ、実験を行い移動動線推定法を検討中である。2.無線マルチホップ通信において情報を効率的に伝達する方法を研究し、2項目の成果を得た。第1の成果はUDPをベースとして、他の通信との公平性を保ち、情報量に応じた輻輳制御が可能なプロトコルを提案し、シミュレーションで効果を確認した。第2の成果は新しいバッファ管理アルゴリズムを考案し、シミュレーションで効果を確認した。3.メッシュネットワーク等の基盤となる無線LANのアクセス制御におけるスループットの改善方式の提案と性能解析を行った。
すべて 2009 2008 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (7件) 備考 (1件)
Proc. The 23rd Int. Technical Conf. Ciruits/Systems, Computers and Communications(ITC-CSCC2008)
ページ: 513-516
IEICE Trans. Fundamentals E91-A
ページ: 2779-2786
Proc. GLOBECOM2008 (CD-ROM)
Proc. Int. Symp. Information Theory and its Applications (CD-ROM)
http://www.teu.ac.jp/tslab/~tsuboi/index.htm