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2009 年度 実績報告書

RFIDを用いた移動動線推定による安心快適ユビキタスホーム

研究課題

研究課題/領域番号 20560375
研究機関東京工科大学

研究代表者

坪井 利憲  東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 教授 (20329171)

研究分担者 小室 信喜  千葉大学, 大学院・融合科学研究科情報科学専攻, 助教 (70409796)
キーワードRFID / 屋内立計測 / 無線ネットワーク / QoS
研究概要

1.PFIDを用いた屋内位置計測と移動履歴追跡技術に関して、引き続いて電波シミュレーションと実験により研究を進めた。読み取られたタグ位置からリーダの位置を推測する方式であるので、タグの読み取り特性を実験で検証した。天井に50cm間隔で配置したタグ近辺の電力測定を行い、読み取られたタグ(受信タグ)と読めなかったタグ(非受信タグ)について電力特性を調べた。測定は60秒間行い、受信タグにおいても読み取られた回数は1回から50回までばらつき、各タグにおける受信電力平均値は-4.2dBmから-19.16dBmまで広がっている。さらに、読み取られた回数の少ないタグの受信電力は時間変動が大きいことが分かった。受信タグに隣接し、かつリーダに近いにも係らず読めない非受信タグを選び測定した受信電力平均値は-19.19dBmであった。さらに、実験結果を検証するためにレイトレース電波シミュレーションでタグの受信電力を求めた。実験とシミュレーションによる受信タグ、非受信タグの分布は正確には一致しないが、概略のパターンは一致する。これらの結果から、電波の反射・回折によりリーダの近い点で受信電力が低かったり、遠い点で受信電力が高く、受信タグがリーダの位置に対して同心円状になるという理想的な状態にはならない状況が解明できた。
2.リーダを人が持つことにより人の影響により電波伝搬が影響を受け、タグの読み取り結果が人の居ない場合と比べて異なる。実験と電波シミュレーションを行い、これまで開発した位置推定アルゴリズムにおいて人の影響がどのようになるかを調べた。今後は人の影響を考慮した位置推定アルゴリズムの開発を行う。
3.マルチホップ通信にいてジッタやパケット損失に対して品質条件の厳しいUDPトラヒックの品質向上を目指した新しいバッファ管理方法IDS(Interference Drop Schem)を提案し、各種ネットワーク条件においてUDPのジッタとパケット損失が従来の方式よりも優れていることを確かめた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Efficient TCP with pacing for multi-hop ad hoc networks2010

    • 著者名/発表者名
      Chang-Yi Luo
    • 雑誌名

      IEICE Trans.on Communications E93-B

      ページ: 581-589

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Indoor human positioning tracing technique to support high-quality life2009

    • 著者名/発表者名
      Toshinori Tsuboi
    • 雑誌名

      Proc.ICROS-SICE Int.Joint Conf.2009

      ページ: 5754-5759

    • 査読あり
  • [雑誌論文] RFIDを用いた屋内における人の移動履歴追跡2009

    • 著者名/発表者名
      坪井利憲
    • 雑誌名

      月刊自動認識 22

      ページ: 43-46

  • [学会発表] UHF帯RFIDを用いる屋内位置推定の推定精度向上法2009

    • 著者名/発表者名
      小室信喜
    • 学会等名
      電子情報通信学会通信方式研究会
    • 発表場所
      長崎県福江島
    • 年月日
      2009-07-02
  • [備考]

    • URL

      http://www.teu.ac.jp/tslab/~tsuboi/index.htm

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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