研究概要 |
(1) 非周期アレーアンテナの製作・評価 ・H21年度に設計した4素子配列サブアレーを試作.評価した.4分配回路をトリプレート線路で構成し4素子円偏波アンテナと一体化することにより,サブアレーの背面から1点給電とする構成とし,無限平面を隙間なく平面を充填できるサブアレーを実現した.また,開発したサブアレーが設計どおりの優れたVSWR特性,軸比特性を有することを確認した. ・上記サブアレーを16個製作する予定であったが,サブアレー単体の平行平板モード抑圧のための試作・評価を数回実施したこと,構造が複雑で製作・評価に時間がかかったことにより,8個しか製作できなかった. ・これまで20個の移相器をディスクリートで用いていたが,電源用ラック1台と4移相器用ラック5台とを製作して収納,これにより静電破壊防止,取り扱い簡易化,配線簡易化を実現した. (2) 非周期アレーアンテナ評価装置の製作(別段) ・H21年度に試作したアレーアンテナ測定装置に測定用ソフトウエア(REV法)を組み込んだアレーアンテナ評価装置を製作した. (3) サブアレー製作が遅れたため,REV法によるビーム走査方向に対応する移相器位相量の決定,放射パターン測定は23年度に自費で実施する. (4) 学会発表(牧野,別段) ・(1),(2)の成果を学会で発表した.
|