平成22年度の概要 これまでに製作した利得可変型のプリアンプを用いて各地での地上デジタル放送の受信状況を調査した。また、この研究で構築した自動データ収集システムを利用して、船上のテレビ放送の受信状況だけでなく、各種データを自動交換するシステムの開発を行い実用化することに成功した。 「大型船を使った受信システムの実用化の確認」 共同研究を行っている独立行政法人航海訓練所の練習船「大成丸」(全長125m、総トン数5776トン)に受信システム、データ自動交換システムを搭載し、実用性の確認を行った。 1.可変利得型のプリアンプは、視聴者の手元で受信利得を変化できるため、受信状況が刻一刻と変わる海上での電波伝搬に有効であることが確認できた。 2.各地での受信状況を、GoogleMap上で公開した。 3.船内にあるデジタル化したデータの陸上との同期システムを完成させた。 3のシステムについて、外部での講演を行い、このシステムについて有用性および発展性について検討を行い、十分に実用的であり、地上デジタル放送のみならず、船舶交通のモニタリングにも利用できることが明らかになった。
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