研究概要 |
1)企業ヒアリングの実施 広義OLM(オーダライフサイクルマネジメント)と生産スケジューリングシステムとの連携に関して,横河電機(株),横河情報システムズ(株),東芝三菱電機産業システム(株)などの企業から要望をヒアリングした.特に東芝三菱電機産業システム(株)とは,生産スケジューリングシステムのプロトタイプを作成し,そのシステムをベースに業種毎に異なるスケジューリング手法について整理した.更に,受注システムとの連携についても評価を行い,必要な機能を整理した. 2)ERP・SCMにおける狭義OLMの融合方法の現状調査 ERPベンダー,SCMベンダーが提供している狭義OLMと生産スケジューリング機能との融合方法について調査を行い,望まれる機能に対する現状の問題点を整理した. 3)広義OLMで扱うオーダ情報の一般化データベース構造設計 広義OLMで扱う一般化データベース構造の設計にとりかかった.ヒアリングを行った企業でのユースケースを活用しUMLを用いたモデリングを行っている.広義OLMで扱うオーダ情報における情報の欠落の扱い方を,事例を通じて検討している. 4)納期回答システムのプロトタイプの作成 顧客と広義OLMデータベース,および生産スケジューリングシステム間でのデータの関連において,広義OLMのオーダ情報に対する納期回答の機能の実現方法を検討し,バッチ方式とリアルタイム方式を組み合わせた納期回答機能の有用性をシミュレーションを通して明らかにした.
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