本研究は特に無線通信チャネルにおける帯域制限条件の下で、通信コストの視点の基に特に画像の品質について指標を与えることを目的としている。 前年度の理論的検討結果に基づいて、ソフトウエアを開発しシミュレーションによる数値的評価を行った。また実際のテストデータをもとに、高品質画像信号を用い、系の応答結果を可視化し、主観的評価を行った。 具体的にはディジタル信号処理に基づいてコンピュータおよび組み込みシステムによって系を構成した。その結果、演算量が多く実用段階においては消費電力の増大が避けられないことが予想された。そこで、演算を軽減し、消費電力を抑制する信号処理法として、生物(人間他)の行う信号処理の方法について学び、この仕組みの知見から新しい方法の検討を行った(11.研究発表参照)。
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