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2008 年度 実績報告書

防災用可搬型高画質ミリ波カメラの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20560408
研究機関豊田工業高等専門学校

研究代表者

安藤 浩哉  豊田工業高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (30212674)

キーワードミリ波カメラ / 偏波分離器 / 電磁波照射 / 小型化 / スタブ / セキュリティ / 防災
研究概要

本研究は,建物火災やトンネル内火災などの高温の炎のもとでの車両や人体などの認識,降雨降雪下での遠景観測・冬山での遭難時の悪天候での人体などの認識,衣服の下に隠し持った武器・爆弾の検知等のセキュリティや防災の観点で,ストロボ機能(電磁波照射機能)と偏波分離機能を備えた可搬型高画質ミリ波カメラの開発を目的としている。
この目的を達成するために,今年度の研究では,まず,外部信号によって周波数コントロールが可能な源振を3逓倍し45GHz〜50GHzの範囲で周波数掃引が可能な局部発振部を備えたヘテロダイン検波型ミリ波受信機のフロントエンド部(アンテナ部分を除く)を製作した.また,照射した電磁波が対象物に当たって反射してくる電磁波を識別するため,交差偏波識別度を上げるために必要な比帯域が10%のブランチライン型偏波分離器の設計をおこなった.この偏波分離器は,比帯域10%の帯域内の直交する電磁波が分離可能である.また,装置の小型化を狙って,スタブ付き高周波回路の解析を行ない,その実証を3dBブランチラインカプラで行なった.その結果,3dBブランチラインカプラの設計中心周波数付近での周波数-振幅特性および周波数-位相特性を全く損なうことなく,ブランチラインカプラの方形部分(スタブの大きさは含まない)の面積比にして約20%に小型化することができることが,実験上確かめられた.この小型化の手法は,ブランチラインカプラに限らず,様々な伝送線路を含む高周波受動回路に適用することができ,携帯端末等の小型化にも大きく寄与するものと考える.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 二次元伝送平面の等価回路に基づいた数値解析2008

    • 著者名/発表者名
      大野恭平
    • 学会等名
      平成20年度電気関係学会 東海支部連合大会
    • 発表場所
      愛知県立大学
    • 年月日
      2008-09-19
  • [学会発表] スタブを用いた小型円形3dBブランチラインカプラ2008

    • 著者名/発表者名
      柴田純也
    • 学会等名
      電子情報通信学会2008年ソサイエティ大会
    • 発表場所
      明治大学
    • 年月日
      2008-09-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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