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2009 年度 実績報告書

MI磁気センサとPRML信号処理による記録磁気情報の非接触検出方法の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 20560409
研究機関(財)名古屋産業科学研究所

研究代表者

毛利 佳年雄  (財)名古屋産業科学研究所, 研究部, 上席研究員 (10037814)

キーワードMIセンサ / PRML信号処理 / 記録磁気情報 / 自動改札機 / アモルファス合金ワイヤ / 非接触検出 / 磁気インピーダンス効果
研究概要

研究の目的の実験対象を、「自動改札におけるMIセンサによる磁気切符の非接触検出法の開発研究」に絞り、初年度(平成20年度)には自動改札機ハンドラー(オムロン(株))を購入して、種々の高密度実装型のアモルファスワイヤ・CMOS方式MIセンサを試作・改良しつつ、エドモンソン磁気切符の非接触検出特性を測定した。その結果、高感度・高速応答MIセンサの2mm長、30μm径アモルファスワイヤを約40度傾斜角に設置した場合に、128ビット記録の新型エドモンソン磁気切符において「MIセンサ出力波形が幾何学的三角波となり、アナログ微分回路のみで、磁気記録密度に関わらずほぼ同一高さの方形波パルス信号に変換され、ディジタル信号処理なしで磁気切符の記録情報の読み取りができること」が見出された。
次年度(平成21年度)は、以上の初年度で得られた新たな実験結果を基礎に、(1)エドモンソン磁気切符以外のより記録ビット数の多い磁気定期券の非接触読み取り、(2)MIセンサの45度傾斜角アモルファスワイヤ設置による記録磁界の三角波検出のメカニズムの解析を実施した。
(1)磁気定期券の読み取り実験:
エドモンソン磁気切符のサイズ30mm幅、57mm長において128ビット記録、定期券のサイズ57mm幅84mm長において174ビット記録であり、長さ方向チャンネル磁気記録長は1.47倍、記録間隔は最小100μmで同一である。しかし、MIセンサによる定期券の読み取り実験では、後半の20%程度の検出磁気パルスの高さがなだらかに減衰しており、実用的には、クリッパー電子回路でパルス高さを揃えることで、対処できるが、アナログ信号の減衰の原因を探索中である。最終年度で究明する予定である。
(2)三角波検出のメカニズム解析:磁気ダイポールの等間隔配置モデルに対する磁気ヘッド傾斜角、スペーシング、ヘッド幅およびヘッド長をパラメータとして解析を行った結果、三角波が検出される条件をほぼ把握できたが、幾何学的三角波までには到達していない。最終年度で解明する予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Detection of Magnetization of 6Hz, 10uT Magnetic Field Applied Water Using pT-MI Sensor2010

    • 著者名/発表者名
      K.Mohri, M.Fukushima, Y.Mohri, Yu.Mohri
    • 雑誌名

      PIERS ONLINE Vol.6, No.2

      ページ: 145-148

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Sensing of Human Micro-vibration Transmitted Along Solid Using Pico-Tesla Magneto-Impedance Sensor(pT-MI sensor)2010

    • 著者名/発表者名
      K.Mohri, Y.Nakamura, T.Uchiyama, Y.Mohri, Yu.Mohri, Y.Inden
    • 雑誌名

      PIERS ONLINE Vol.6, No.2

      ページ: 161-164

    • 査読あり
  • [学会発表] Sensing of Human Micro-vibration Transmitted Along Solid Using Pico-Tesla Magneto-Impedance Sensor(pT-MI sensor)2010

    • 著者名/発表者名
      毛利佳年雄
    • 学会等名
      PIERS 2010 Xi-an
    • 発表場所
      中国・西安市
    • 年月日
      2010-03-25
  • [学会発表] Detection of Magnetization of 6Hz, 10uT Magnetic Field Applied Water Using pT-MI Sensor2010

    • 著者名/発表者名
      毛利佳年雄
    • 学会等名
      PIERS 2010 Xi-an
    • 発表場所
      中国・西安市
    • 年月日
      2010-03-22
  • [備考] (財)名古屋産業科学研究所ホームページ;研究部研究年報2008年度版巻頭論文:毛利佳年雄「高感度マイクロ磁気センサとセンシング研究の新展開」

    • URL

      www.nisri.jp

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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