研究概要 |
1.観測データのデジタル画像化:2入力の観測データを量子化し1次元空間に射影することで,2次元デジタル画像を作成した.その際,画素値には出現頻度を設定した.量子化においては,量子化幅を変化させることでモデリング性能にどのような影響を与えるかを評価した. 2.太線化処理:作成されたデジタル画像は任意の入力点で出力値をもつとは限らないので,太線化処理,つまり画素値を周囲に拡散することで,全入力空間で出力値が得られるようにした.ただし,一般の画像処理で用いられている太線化処理は二値画像を対象としているので,そのまま適用したのでは画素値の情報を生かすことができない.そこで,画素値がデータ分布密度を表し,その位置にデータがあることの確信度を意味することに着目し,各軸の雑音分散とデータ分布密度に応じて拡散量を制御する機能を持った厚面化アルゴリズムを開発した. 3.細線化処理:太線化により冗長な入出力関係を持つようになるので,細線化処理により冗長性を排除した.ただし,従来の薄面化処理は2値画像を対象としているので,厚面化の場合と同様に,任意の次元を持つ階調画像に対応できるよう拡張した.その際,データ分布密度に応じて消去量と方向を制御する機能を持った薄面化アルゴリズムを開発した.
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