• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

時間依存型構造解析手法の高精度化と耐久性照査技術への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20560432
研究機関名古屋大学

研究代表者

中村 光  名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60242616)

キーワード剛体バネモデル / トラスモデル / 火害 / 腐食ひび割れ / 蒸気圧応力 / 爆裂
研究概要

3次元剛体バネモデル(RBSM)の高精度化を行うとともに、高精度化した解析手法を塩害解析ならびに火害解析に適用し、以下の結論を得た。
1)3次元RBSMの開発
3次元RBSMの構成モデルの精微化を行い、多軸圧縮応力下のコンクリートのポストピークに至るまでの荷重-変位応答や破壊領域を定量的に評価できることを示した。
2)鉄筋腐食解析への3次元RBSMの適用
鉄筋の腐食ひび割れ評価に本手法を適用し、電食実験結果との比較から、表面ひび割れおよび内部ひび割れの進展挙動を妥当に評価できることを示した。また解析結果による内部ひび割れの進展挙動の詳細な検討から、表面ひび割れ幅の拡大挙動メカニズムを明らかにした。
3)火害解析への3次元RBSMの適用
物質移動としては、トラスモデルにより熱・蒸気の移動を考慮できるモデルを開発した。さらに動的解析へ拡張した3次元RBSMと統合し、高温履歴下での温度応力やコンクリート内部の蒸気圧応力が考慮できる手法とすることで、火災時におけるコンクリートの爆裂現象の解析を可能にした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 腐食ひび割れ進展解析における鉄筋腐食膨張圧のモデル化に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      河村圭亮, 中村光, 国枝稔, 上田尚史
    • 雑誌名

      コンクリート構造物の補修・補強・アップグレード論文報告集 8

      ページ: 285-292

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 3次元剛体バネモデルによるコンクリート供試体の圧縮破壊解析2008

    • 著者名/発表者名
      山本佳人, 中村光, 黒田一郎, 古屋信明
    • 雑誌名

      土木学会論文集E 64

      ページ: 612-630

    • 査読あり
  • [学会発表] Fundamental Analysis on Evaluation for Fire-proof Performance of Concrete2008

    • 著者名/発表者名
      K. Nakashima, H. Nakamura, M. Kunieda, Y. Yamamoto
    • 学会等名
      Creep, Shrinkage and Durability Mechanics of Concrete and Concrete Structures (CONCREEP8)
    • 発表場所
      SHIMA(Japan)
    • 年月日
      2008-10-02
  • [学会発表] 鉄筋の腐食膨張圧のモデル化に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      河村圭亮, 中村光, 国枝稔, 上田尚史
    • 学会等名
      土木学会第63回年次学術講演会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      2008-09-11
  • [備考]

    • URL

      http://concrete-leb.civil.nagoya-u.ac.jp/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi