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2010 年度 実績報告書

わが国の交通荷重に即した舗装の先端的解析・診断システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20560435
研究機関東京電機大学

研究代表者

松井 邦人  東京電機大学, 理工学部, 教授 (70112878)

キーワード多層構造解析 / 接地圧計測 / 逆解析 / FWD / 小型FWD
研究概要

舗装表面に作用する輪荷重分布について:
20年度,21年度の研究を踏まえ,22年度では,まずセンサ数を増加させ,且つダブルタイヤの同時計測を可能にし,接地面全体で3軸方向の接地圧分布を容易に測れる計測システムを開発した.しかし,センサの感度に欠陥があることが明らかになり,新たにセンサの改造を行った.その結果接地圧分布の3成分(鉛直と水平2方向)の計測をかなり精度よく計測できることが明らかになった.
材料特性を考慮した応答解析の理論構築とソフトウエアの開発:
アスファルト混合物層の粘弾性特性を考慮した応答解析の理論展開とソフトウエア開発を行った.粘弾性解析では,静的な荷重が作用しても変形は進行する.解析法として,対応原理を用いる方法と,時間領域で解析する方法が考えられる.本研究では,対応原理で現れるルンゲ現象を避けるため,時間領域にニューマークβ法を空間領域には理論解を用いたハイブリッド型の解を誘導した.
FWD試験,小型FWD試験の測定データを用いた新しい舗装構造評価法の開発:
すでに多層構造の波動伝播解を誘導している.FWD試験では円形領域に等分布衝撃荷重が作用する解であり,小型FWDでは衝撃荷重が剛版に載荷する解を導いた.この理論解を用いてFWD試験で測定した実測データから逆に舗装構造を推定する方法を開発した.FWD試験データを国内外から取り寄せ,その有用性を確認した.小型FWDは剛版載荷では,等分布載荷と比べ載荷点中央の変形が小さくなることが確認できた.この理論解には適用限界があることも明らかになった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 粘弾性解析のためのハイブリッド法の開発と舗装構造への適用2010

    • 著者名/発表者名
      小澤良明
    • 雑誌名

      土木学会論文集E

      巻: 66 ページ: 245-254

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 波動方程式の理論解に基づく空港舗装の逆解析2010

    • 著者名/発表者名
      竹原和也
    • 雑誌名

      土木学会舗装工学論文集

      巻: 15 ページ: 161-168

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 季節変動によるアスファルト舗装の逆解析2010

    • 著者名/発表者名
      西山大三
    • 雑誌名

      土木学会舗装工学論文集

      巻: 15 ページ: 137-144

    • 査読あり
  • [学会発表] Backcalculation of Airfield Pavement Structures Based on Wave Propagation Theory2010

    • 著者名/発表者名
      Matsui, K.
    • 学会等名
      FAA Worldwide Airport Technology Transfer
    • 発表場所
      Atlantic City, New Jersey(USA)
    • 年月日
      2010-04-21

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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