研究概要 |
従来のような個々の構造物に対する点検には多大な時間と費用がかかるため,迅速かつリアルタイムモニタリングは喫緊の課題である.このような社会的要望の中,本研究は点検車両および橋梁に廉価のワイヤレスセンサノードを装着し,さらに点検車両を橋梁の振動源として利用することで点検車両が橋梁上を走行しながらリアルタイムヘルスモニタリングを可能にするモニタリングシステムの開発に挑戦し,模型桁車両走行実験装置による検討を行った.また,走行しながらデータ収得を可能にするために開発中の無線センサノードの適用性についても検討を行った.走行実験より得られる振動データを用いた損傷推定結果より,車両の種類や速度にかかわらず,模型橋梁の損傷位置の把握が可能であることが分かる.また,ノイズ対策が必要であるものの車両走行による橋梁・車両データの無線同時振動計測が可能である
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