研究概要 |
平成21年度に得られた研究成果を列挙する. 1. 送受信機一体型電磁波レーダによる鉄筋探査の高性能化 従来の鉄筋の位置推定アルゴリズムに鉄筋の半径の影響を導入し,鉄筋位置推定の精度を向上させた. 2. 送受信器分離型電磁波レーダによるコンクリート構造の内部診断技術の開発 実数型遺伝的アルゴリズム(Real GA)を離散型RealGAに改良し,大幅な推定速度の改善を得た.実験室モデルではあるが垂直2鉄筋,コンクリートの充填不足を確認できた.また,アンテナのアレイ化による受信波形の影響について基礎情報を得た. 3. フレッシュコンクリートの評価 電磁波を用いてフレッシュコンクリートの成分を評価するため最適な容器の形状について検討した.1.0GHz~3.0GHzの間で塩分濃度,水分量,細骨材の量による周波数応答の違いを確認できた.容器とアンテナを一体型にするためのアンテナ開発を行った.
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