研究概要 |
平成22年度に得られた研究成果を列挙する 1.送受信機一体型電磁波レーダによる鉄筋探査の高性能化 複数の試験体に対して推定を行い,鉄筋の位置推定,半径,コンクリートの比誘電率の同じ推定アルゴリズムの検証を行った.同じ型番のレーダの複数の装置に対して装置のばらつきによる推定誤差について検証した. 2.送受信器分離型電磁波レーダによるコンクリート構造の内部診断技術の開発 離散型Real-Coded GAに対して収束の評価方法を新たに提案した.これによって,局所解を削除し,安定な推定ができるようになった. 3.フレッシュコンクリートの評価 前年度の結果に基づいてアクリルを用いた均質な容器を作成した.実験の再現性を高めるために実験方法を再検討した.その結果,水,セメント,細骨材の比に対する伝搬係数の関係を推定し,減衰率と水分に対する近似曲線を求めた.さらなるデータの収集によりフレッシュコンクリートの組成の評価が可能であることを示した. 4.逆解析による空洞の推定 FBTS法を利用しコンクリート中の空洞推定について解析し,使用パルスの周波数帯や形状によって大幅に推定精度が向上できることを示した.
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