• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

常時微動を用いた埋立護岸の耐震性評価方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20560449
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

紺野 克昭  芝浦工業大学, 工学部, 教授 (40276457)

キーワード常時微動 / 埋立護岸 / 動的解析モデル / 耐震性評価 / レイリー波 / H/Vスペクトル / アレー観測 / 非線形解析
研究概要

1995年兵庫県南部地震では六甲アイランドやポートアイランドなどの護岸に大きな被害が生じた.この結果,浸水や隣接道路や埋設管路などに大きな被害が生じ,埋立地区の都市機能は大きな被害を受けた.豊洲においては護岸の耐震改修が進められているが,一部未改修の護岸が存在している.よって豊洲地域における未改修の護岸と背後地盤における地震被害のリスク評価は早急に行なう必要がある.したがって本研究では,豊洲地域における未改修の護岸とその背後地盤を対象とし,常時微動観測と観測データを用いて地盤モデルを修正した有限要素法による数値解析を行う事で,地震時の動的挙動を推定することを目的とした.地盤モデルは,アレー微動観測から推定される位相速度を基に初期モデルを作成し,微動のH/Vスペクトルとほぼ一致する地下構造を試行錯誤により求める方法を採用した.また,有限要素法の解析では,地盤の非線形性を考慮した非線形有限要素法を使用した.地盤モデルの応答計算には,兵庫県南部地震のときに神戸ポートアイランドGL-83mのNS成分(最大加速度679gal)を入力波として使用した.その結果,護岸天端付近の地盤の最大水平変位,最大鉛直変位は,それぞれ5.5cm,4.1cmと比較的小さい値となった.したがって,護岸構造物の変形は生じても,破壊まで至る程度ではないと考えられる.ただし,今回は,既往の地震波形を使用していること,また,地盤の有効応力解析を行っていないこと,など課題も残っており,より現実的な評価法として製錬していく必要がある.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 埋立地護岸近傍における微動H/Vスペクトル法2010

    • 著者名/発表者名
      水上一輝, 紺野克昭
    • 雑誌名

      土木学会第65回年次学術講演会講演概要集

      巻: I部門(CD-ROM) ページ: 2

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi