研究課題
2007年新潟県中越沖地震時に地盤が液状化して全壊〜半壊に至った家屋について、液状化の程度と基礎の被害の関係を実態調査し、地盤調査によって地下水位や液状化層を推定した。また、液状化によって健全性を損なわない基礎の要求性能を地盤・地形条件ごとに整理した。具体的な実績は、以下の通りである。1) 液状化した多数の宅地上の家屋被害調査結果をまとめた。2) 上記家屋の内、39家屋の建替え・ジャッキアップ時に基礎の被害を測量した。3) 上記1)の宅地におけるスウェーデン式サウンディングによる地盤調査結果を図化し、砂地盤の強度・密度・液状化層を明らかにした。4) スウェーデン式サウンディング調査実施地区の内、刈羽村稲場と柏崎市山本団地において地盤の標準貫入試験と砂の不撹乱試料採取・液状化強度試験を実施した。5) 3)と4)の結果を照査し、個々の宅地における地層構成と液状化層を特定した。6) 既往資料と新たな測量によって、地震前後の宅地(隣接斜面を含む)の地形を明らかにし、地盤の変状量を定量化した。7) 上記3)〜5)に基づき、地震前後の宅地の形状と地層構成(地下水位、各層の土質特性を含む)に関するデータ・ベースを構築した。8) 翌年度(21年度)実施予定の液状化解析と基礎の構造解析に向けて、使用する数値解析コードの調査と解析方法の検討を行った。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (7件) 図書 (1件)
Proceedings of the Int. Conf. on Performancba sed Design in Earthquake Geotechnical Engineering (IS-Tokyo 2009) 1
ページ: 483-490
The 14^<th> World Conference on Earthquake Engineering 1
ページ: PaperID:S26-15
基礎工 2008年7月号
ページ: 69-75