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2008 年度 実績報告書

海洋観測レーダ・波浪推算結合による高精度・多次元海岸情報データベースの研究

研究課題

研究課題/領域番号 20560475
研究機関岐阜大学

研究代表者

小林 智尚  岐阜大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50205473)

キーワードXバンドレーダ / 波浪推算 / データ同化 / 海洋観測レーダ / 波浪方向スペクトル
研究概要

波浪推算精度の向上を目指すとともに,海岸地形など様々な海岸情報を提供しうるシステムの構築を目指している.本年度は主に波浪推算手法の推算精度と推算誤差の原因について検討した.
波浪推算の対象としたのは2008年2月24日に富山で発生した高波災害発生時の高波浪である.この災害では入善をはじめとする富山湾およびその周辺に高波による被害が集中していた.この高波災害を再現するために気象庁GPVデータによる海上風データを用いて波浪推算を行った.その結果,概要での高波浪は再現されたが,富山湾内での高波浪は再現されなかった.検討の結果,その原因は発達した低気圧が日本海を通過する際に発生した強風の風向きが海上風データではわずかに異なるために,湾内に進入し災害をもたらしたであろう高波浪の波向わずかに西向きにずれ,この波浪は能登半島に遮蔽されて富山湾内には侵入しなかったことが分かった.
このことから,波浪推算精度を向上させるためには海上風データの品質管理およびその補正が必要であることが分かった.この問題を解決するために,波浪観測データを用いた海上風場のデータ同化,あるいは局地気象モデルを用いた詳細な海上風場の再現,などの手法を用いて,海上風データの高精度化および波浪推算結果の高再現性化を進める必要があることを示した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 富山湾東部海岸における2008年2月高波による被害調査2008

    • 著者名/発表者名
      川崎浩司
    • 雑誌名

      海岸工学論文集 55

      ページ: 151-155

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Xバンド海洋観測レーダによる汀線変化観測の試み2008

    • 著者名/発表者名
      小倉拓哉
    • 雑誌名

      土木学会中部支部研究発表会後援概要集

      ページ: 209-210

  • [雑誌論文] Xバンド海洋観測レーダによる海底地形観測の試み2008

    • 著者名/発表者名
      柴田武志
    • 雑誌名

      土木学会中部支部研究発表会後援概要集

      ページ: 211-212

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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