研究課題
平成20年度は、屋外広告物のデザイン調査としてまず360度のパノラマ写真の撮影方法について、これまで以上に精度を上げるための機器調査および実証実験を行い、ワンショットで撮影できる手法を特定した。この調査方法を用いることで現場調査が大幅に効率化できるようになったため、撮影ポイントを当初予定の10カ所から倍の22箇所とし、駅前においては線路を挟んだ両側や計画的につくられた住宅地など、調査地点の属性に変化を持たせた収集を行った。撮影資料は、広告物面積、記載文字の抽出、広告物設置形態の種別等で分類を行った。予定とした10箇所についてはすでに詳細な分析データを蓄積したが、追加した調査地点については21年度も継続して分析作業を行う予定である。これらの調査を通して、印象調査における指標設定についての検討を行った。また、関連して広告物の色彩による印象の変化、および屋外広告物規制によって変更されたデザインと変更される前の印象評価についても実験を行い日本サイン学会で発表を行った。360度のパノラマ写真についての印象調査は、20年度には実施できなかったが、上記の関連調査に基づいてSD法による評価指標を検討して21年度に実施する計画である。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)
日本不動産学会誌 第22巻第3号(招待)
ページ: 61-70
全日本屋外広告業団体連合会専門誌 サインズインジャパン 127-130
ページ: 54-59, 56-61, 58-63, 62-67
芸術工学会誌 48
ページ: 24-25