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2010 年度 実績報告書

都市内観光周遊のための交通パス導入による影響とその実現性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20560494
研究機関東洋大学

研究代表者

太田 勝敏  東洋大学, 国際地域学部, 教授 (10011149)

研究分担者 堀 雅通  東洋大学, 国際地域学部, 教授 (40326947)
古屋 秀樹  東洋大学, 国際地域学部, 教授 (80252013)
キーワード都市観光 / 交通パス
研究概要

本研究は,特定の都市への来訪者・ツーリストを対象として販売を想定する交通パス(都市内の鉄道・バスなどが1日など一定期間,定額で利用できる乗車券)に対する利用意向の把握をアンケート調査に基づいて行い,効果がどのような関係主体に及ぶのか,また導入にあたっての問題点について明らかにして,その対応策について海外の先進事例との比較を通じて明らかにすることを目的としている.
まず,日本国内における導入状況に関する分析では,近年,目覚しい発展をとげる電子マネー機能付き交通系ICカード乗車券について,大都市,地方都市及び島嶼部の導入事例を比較し,その機能と役割について考察した.
次に,国外での導入状況では,交通パスが導入されている海外の諸都市を対象として,その地域の交通政策,人口,公共交通機関分担率などを術瞰した後,交通パスのサービス内容について比較を行った,その結果,さまざまな特徴的サービス内容が抽出され,例えばデータが得られた都市のなかで外国人旅行者数が最も多かったロンドンでは,日数別パス,10人以上の割引,来訪者向けICカードにdaily price capping(ある一定乗車回数まで乗車券逐次購入時と同額で,それを越えると一定料金となるシステム.利用するゾーン数によって一定料金設定額が異なる)の機能を持った交通パスを販売するなど,先進的な取り組みがなされていることが明らかになった.
さらに,来訪者アンケートによる交通パスの利用意向分析では,東京区部における外国人来訪者データを用いて,交通機関利用に対する時間的,心理的負担感を考慮したCVMモデルの構築を通じた仮想の交通パスに対する支払い意思額を導出した.その結果,心理的負担感,時間的負担感を認知している場合,50代以上来訪者,同行者数4人以上の場合で支払意思額が130円~230円程度増加することがわかった.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 観光振興の視点における交通パスの国際比較-外国人旅行者の利便性評価に着目して-2011

    • 著者名/発表者名
      野瀬元子, 太田勝敏, 堀雅通, 古屋秀樹
    • 雑誌名

      交通学研究・2010年研究年報

      ページ: 45-54

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 電子マネー機能付きICカード乗車券の機能と役割-大都市,地方都市,島嶼部の導入事例の比較を中心に-2011

    • 著者名/発表者名
      堀雅通
    • 雑誌名

      大学院紀要(東洋大学)

      巻: 47 ページ: 121-142

  • [雑誌論文] 外国人旅行者の交通パス購入意向分析2010

    • 著者名/発表者名
      野瀬元子, 古屋秀樹, 太田勝敏
    • 雑誌名

      第42回土木計画学研究・講演集

      巻: 42(CD-ROM)

  • [学会発表] 交通系ICカード乗車券の機能と役割-観光振興とまりづくり-2010

    • 著者名/発表者名
      堀雅通
    • 学会等名
      日本国際観光学会第13回全国大会報告
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2010-10-23
  • [学会発表] 観光振興の視点における交通パスの国際比較-外国人旅行者の利便性評価に着目して-2010

    • 著者名/発表者名
      野瀬元子, 太田勝敏, 堀雅通, 古屋秀樹
    • 学会等名
      2010年度日本交通学会研究報告会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2010-10-02
  • [学会発表] 電子マネー能付きICカードの機能と役割2010

    • 著者名/発表者名
      堀雅通
    • 学会等名
      公益事業学会関東部会報告
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2010-07-10

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公開日: 2012-07-19  

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