メタン発酵と脱窒が見かけ上同時的に進行可能なUSB 槽と亜硝酸型硝化槽を組み合せた含窒素高濃度有機性廃水処理システムを構築した。流入N/COD比(重量基準)が0.08~0.56、流入COD負荷が約30kg-COD/(m^3・d)まで、流入TN負荷が約4kg-N/(m^3・d)までおよび硝化液循環比11までの条件下で高効率な有機物・窒素除去が安定的に可能であった。USB槽のグラニュールは脱窒活性とメタン生成活性を有し、微生物群集解析から酢酸資化性のThauera属とAlcaligenes属およびMethanosaeta属がそれぞれ脱窒およびメタン生成に主として寄与していると推定された。
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