研究課題/領域番号 |
20560505
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西村 文武 京都大学, 工学研究科, 准教授 (60283636)
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研究分担者 |
津野 洋 京都大学, 工学研究科, 教授 (40026315)
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連携研究者 |
日高 平 京都大学, 工学研究科, 助教 (30346093)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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キーワード | オゾン処理 / 元素 / 汚泥減容化 / 微量汚染物質 |
研究概要 |
活性汚泥処理プロセスに直接オゾン処理を行うことで汚泥の減容化が図れるが、処理プロセスを工夫することでリンの回収も可能となり、また微量有機汚染物質の除去も可能になる。一方、汚泥の引き抜き量を制限すると系内への物質の蓄積が懸念される。そこで本処理システムを評価する上で必要不可欠となる、システム内での元素の挙動や、システムにおける微量化学物質の挙動を実験を中心として調査し、定量的に評価することを目的とした。結果、生物学的リン除去プロセスにおいての溶存態濃度が減少するAl、Cr、Mn、Fe、Cu、Znは流入水中と比べ、放流水中の濃度減少率が大きくなっており、系外に放出する負荷量は余剰汚泥の割合が大きかった。Mg、K、Ca、Ni、Baは流入水中と放流水中の濃度の差は小さく、系外に放出する負荷量は放流水の割合が大きかった。オゾン処理プロセスにおいては、各エストロゲン性物質はオゾン消費量30mgO3/gSSまでに急激に減少し、その後はほぼ一定であった。リン結晶化プロセスにおいて水相中エストロゲン性物質濃度は変化しなかった。また、シミュレーションにより、エストロゲン性物質は、可溶化率0.1程度で運転した場合、従来の活性汚泥法と比較して、1.7~3倍の除去効果が得られた。
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