研究概要 |
本研究では既存鉄骨露出柱脚アンカーボルトの補強方法を提案し,実験により以下の点を明らかにした.(1)補強によりアンカーボルトは耐力,伸び能力ともに向上した.(2)補強アンカーボルトの耐力や伸び性能の評価方法を提案した.これらは実験値を安全側に予測できる.(3)現場施工時の孔の偏心距離が2.5mm以下であれば,工場製作したものに遜色のない耐力や伸び性能を保有する.(4)高強度ボルト14Tおよび12Tを用いた補強により,一般の露出柱脚に要求される回転能力0.03rad(アンカーボルトひずみで0.03程度)を満足する補強設計が可能であることを示した.
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