研究概要 |
本研究は、冷間成形角形鋼管断面ならびに部材の高温状態および加熱後常温状態での力学的挙動を明らかにする目的で、次の2種類の実験【I】【II】を実施するものである。実験【I】:冷間成形角形鋼管の一定温度下の加力実験、実験【II】:冷間成形角形鋼管の加熱後冷却時の加力実験。 前者の実験【I】では、冷間成形角形鋼管で作製された柱材や短柱の試験体を対象に、常温も含め400,500,600,700℃の一定高温度下での圧縮試験(steady-state実験)を行い、終局状態までの挙動を調べる。また同様に、後者の実験【II】では、冷間成形角形鋼管で作製された柱材や短柱の試験体を対象に、常温も含め、400,500,600,700℃の高温まで一旦加熱し、その後常温まで冷却して圧縮試験を実施し、終局状態までの挙動を調べるものである。上記の柱材や短柱の実験と併せて、同じ条件での素材の引張試験も行い、鋼構造建築物の耐火設計資料ならびに耐震設計資料を得る。
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