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2010 年度 実績報告書

フロス制御によるフライアッシュの品質管理とこれを使用したコンクリートの特性

研究課題

研究課題/領域番号 20560532
研究機関北九州市立大学

研究代表者

松藤 泰典  北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (20037922)

研究分担者 高巣 幸二  北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (60336948)
キーワードフライアッシュ / 外割調合 / 品質管理 / フロス制御 / 未燃カーボン / 強度性状
研究概要

フライアッシュ中の未燃カーボン除去において平成20年度に開発した中型未燃カーボン除去装置を使用して前処理及び浮遊選鉱時間の短縮,装置の処理能力,薬剤添加率の最適条件を検討した.これらを明らかにすることにより,経済面,環境面を考慮し実用化に役立てることを目的とした.さらに,実機未燃カーボン除去装置を設計した,また,未燃カーボンを除去したフライアッシュをスラリー状態のまま使用したフライアッシュスラリーコンクリートの力学性状及び耐久性状を確認した.
その結果,次の知見を得た.前処理時間及び浮遊選鉱時間を短縮しても,フライアッシュの強熱減量低減に影響がなく,前処理時間及び浮遊選鉱時間をそれぞれ30分に短縮することが可能となった.処理濃度を高くしても,テール灰の強熱減量への影響が少ないことが明らかとなった.効率とコストの両面を考慮した最適な薬剤添加率は,灯油3%,パイン油0.2%であり,これらの条件は既往の条件よりも灯油40%,パイン油約33%の低減になった.フライアッシュを1t処理すると考えた場合,今回の処理条件を適用すると,薬剤コスト,電気使用量込みで,既往の条件に比べ処理コストを約40%削減できることが明らかになった.中型未燃カーボン除去装置をベースモデルとして実機未燃カーボン除去装置を設計した.
未燃カーボンを除去したフライアッシュを使用したフライアッシュスラリーコンクリートの力学性状は,通常のフライアッシュを使用したコンクリートの力学性状と同様の傾向を示し,圧縮強度と静弾性係数は,概ねRC構造計算規準式で評価できた.フライアッシュスラリーコンクリートは通常のフライアッシュを使用したコンクリートと同様の傾向を示し,乾燥収縮低減に寄与した.

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 副産物系粉体を外割混合したコンクリートの諸特性に関する研究その1混和材の違いによる力学性状の検討2011

    • 著者名/発表者名
      坂本和也, 高巣幸二, 今井宏宣, 松藤泰典
    • 雑誌名

      日本建築学会研究報告九州支部(鹿児島)

      巻: 50・1 ページ: 53-56

  • [雑誌論文] Strength Property of Concrete Using High Volume Fly Ash as a Part of Fine Aggregate Under 40℃Air Curing2010

    • 著者名/発表者名
      Koji TAKASU, Yasunori MATSU FUJI
    • 雑誌名

      2nd International Conference on Sustainable Construction Materials and Technologies

      巻: 3 ページ: 1831-1841

    • 査読あり
  • [雑誌論文] コンクリートの力学特性を考慮した環境負荷物質排出量に関する研究その1環境負荷物質排出量と圧縮強度の関係2010

    • 著者名/発表者名
      坂本和也, 高巣幸二, 松藤泰典, 西本智雄
    • 雑誌名

      日本建築学会学術講演梗概集(北陸)

      巻: A-1 ページ: 583-584

  • [雑誌論文] コンクリートの力学特性を考慮した環境魚荷物質排出量に関する研究その2単位圧縮強度あたりのCO2排出量2010

    • 著者名/発表者名
      西本智雄, 高巣幸二, 松藤泰典, 坂本和也
    • 雑誌名

      日本建築学会学術講演梗概集(北陸)

      巻: A-1 ページ: 585-586

  • [雑誌論文] フライアッシュを大量外割混合したコンクリートの諸特性に関する研究その1高強度領域での単位水量の違いによる影響2010

    • 著者名/発表者名
      今井宏宣, 坂本和也, 高巣幸二, 松藤泰典
    • 雑誌名

      日本建築学会学術講演梗概集(北陸)

      巻: A-1 ページ: 739-740

  • [学会発表] 副産物系粉体を外割混合したコンクリートの諸特性に関する研究その1混和材の遠いによる力学性状の検討2011

    • 著者名/発表者名
      坂本和也
    • 学会等名
      日本建築学会九州支部研究報告会
    • 発表場所
      鹿児島大学
    • 年月日
      2011-03-06
  • [学会発表] コンクリートの力学特性を考慮した環境負荷物質排出量に関する研究その1 環境負荷物質排出量と圧縮強度の関係2010

    • 著者名/発表者名
      坂本和也
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-10
  • [学会発表] コンクリートの力学特性を考慮した環境負荷物質排出量に関する研究その2 単位圧縮強度あたりのCO2排出量2010

    • 著者名/発表者名
      西本智雄
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-10
  • [学会発表] フライアッシュを大量外割混合したコンクリートの諸特性に関する研究その1高強度領域での単位水量の違いによる影響2010

    • 著者名/発表者名
      今井宏宣
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      2010-09-09
  • [学会発表] Strength Property of Concrete Using High Volume Fly Ash as a Part of Fine Aggregate Under 40℃Air Curing2010

    • 著者名/発表者名
      Koji TAKASU
    • 学会等名
      2nd International Conference on Sustainable Construction Materials and Technologies
    • 発表場所
      Ancona, Italy
    • 年月日
      2010-06-30

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公開日: 2012-07-19  

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