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2010 年度 実績報告書

段差梁を有する鉄筋コンクリート造梁・柱接合部の終局強度

研究課題

研究課題/領域番号 20560534
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

上村 智彦  芝浦工業大学, 工学部, 教授 (00052879)

研究分担者 林 静雄  東京工業大学, 応用セラミック研究所, 教授 (90092569)
キーワード鉄筋コンクリート / 段差梁 / 梁・柱接合部 / 芯ずれ / 接合部終局強度 / 載荷方向 / 定着方法
研究概要

本研究は、鉄筋コンクリート架構で、左右の梁の軸芯がずれ、互いの梁芯が相互の断面内を通る場合の接合部終局強度に、軸芯のずれの大きさが与える影響を検討することである。
梁主筋の接合部内での定着方法を、U字型定着とした場合と、機械式定着とした場合について、梁の芯ずれ量を変数とする試験体の加力実験を行った。本年度は、前年度までの実験結果を分析し、定着方法と載荷方向を考慮した接合部抵抗機構の作成を試み、段差梁試験体(左梁が上側、右側が下側)の、最大耐力への定着方法、芯ずれ量及び載荷方向(正載荷:左梁上端、右梁下端が引張)による違いを抵抗機構から検討した。
芯ずれ量が梁せい未満では、芯ずれ量が増すと、柱の反曲点と柱接合部端までの距離が短くなり、柱から接合部へ入力される圧縮ストラットに作用する柱接合部端圧縮力が小さくなる。従って、接合部終局強度までに大きな接合部水平せん断力を必要とする。正載荷は圧縮ストラットが多数接合部に形成され、また、負載荷には接合部上部と下部を縦断する圧縮ストラットの左右の梁の重なる領域で圧縮応力が大きくなる。機械式は、負載荷に引張力を受ける左梁の下部梁主筋と右梁の上部梁主筋定着板間が近くなるにつれて直接せん断の状態となる。
芯ずれ量が梁せいの場合、正載荷では接合部上部と下部で独立した圧縮ストラットが、負載荷では、それに加え接合部上部と下部を縦断する圧縮ストラットが形成される。機械式定着では負載荷時に引張力を受ける左梁の下部梁主筋と右梁の上部梁主筋の支圧力が定着板間で伝達される。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 機械式定着を用いた段差梁を有する鉄筋コンクリート造梁・柱接合部の抵抗機構2010

    • 著者名/発表者名
      上村智彦, 他
    • 雑誌名

      日本コンクリート工学論文報告集

      巻: Vol32.2 ページ: 319-324

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 段差梁を有する鉄筋コンクリート造梁・柱接合部の終局強度その5 実験概要-機械式定着を用いた場合2010

    • 著者名/発表者名
      山下優恭, 上村智彦, 他
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: 構造IV ページ: 463-464

  • [雑誌論文] 機械式定着を用いた段差梁を有する鉄筋コンクリート造梁・柱接合部の抵抗機構その6 接合部抵抗機構の検討-機械式定着を用いた場合2010

    • 著者名/発表者名
      大山聡太, 上村智彦, 他
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: 構造IV ページ: 465-466

  • [雑誌論文] 段差梁を有する鉄筋コンクリート造梁・柱接合部の終局強度その7 定着法による接合部終局強度への影響2010

    • 著者名/発表者名
      廣谷裕貴, 上村智彦, 他
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: 構造IV ページ: 467-468

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公開日: 2012-07-19  

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