• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

直交部材が偏心して接合するRC造外柱・梁接合部のせん断設計法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20560535
研究機関大成建設株式会社技術センター

研究代表者

杉山 智昭  大成建設株式会社技術センター, 建築技術研究所・建築構工法研究室, 研究員 (50372991)

キーワード建築構造 / 鉄筋コンクリート / 外柱 / 柱梁接合部 / 直交梁 / 偏心 / せん断 / 耐力
研究概要

本研究は,直交部材が偏心して接合する鉄筋コンクリート造(RC)外柱の柱・梁接合部,特に直交梁が接合しない部分のせん断挙動を明らかにし,構造性能評価(せん断設計)手法の提案を目的としている。
2008および2009年度は,柱・梁接合部区間および柱部材の構造性能に各要因が及ぼす影響について把握する実験を実施した。具体的には,直交梁の偏心位置および面内梁の接合状況によって,梁接合区間および部材の構造性能が変化し,梁接合区間のせん断破壊が誘発される条件について顕在化した。また,梁接合区間に配筋した柱せん断補強筋の補強効果,および,面内梁の主筋量がせん断挙動に与える影響について把握した。
2010年度は,上記の実験より得られた資料を用いて,柱部材一般部から梁接合区間に連続する部位のせん断挙動とせん断補強手法に対して検討を行った。具体的には,以下2点を実施して検討を進めた。
・2009年度に実験を実施した試験体の柱梁接合部の斫りを実施して,面内梁定着部近傍における最終破壊状況を確認し,応力伝達について考察した。
・2008年度・2009年度に実施した実験資料を考察・検討を進め,柱部材一般部から柱梁接合部内に至る部位の内部応力状態(せん断抵抗状態)およびせん断補強筋の効果について把握した。
これらより,(1)直交梁および面内梁の接合位置・梁主筋量によって梁が負担するせん断力(柱に与える逆せん断力)が変化するため,梁接合区間内の柱負担せん断力が変化し,柱の見かけのクリアスパンも変化すること,(2)せん断設計では,梁接合区間内で柱負担せん断力が一般部と同様となる区間を明確化し,その区間,および,柱負担せん断力が大きく変化する位置に対し,せん断補強を行うことが必要・効果的であることを顕在化し,せん断設計手法構築のための基本的な考え方を纏めた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 直交梁が偏心して付帯するRC 造外柱の構造性能に関する研究-その3補強筋量の影響・効果-2011

    • 著者名/発表者名
      杉山智昭, 中野克彦, 松崎育弘
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: C-2(掲載確定)

  • [雑誌論文] 直交梁が偏心して付帯したRC 造外柱の構造性能に関する実験的研究2011

    • 著者名/発表者名
      杉山智昭, 中野克彦, 松崎育弘
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集

      巻: Vol.33, No.2 ページ: 163-168

    • 査読あり
  • [学会発表] 直交梁が偏心して付帯するRC 造外柱の構造性能に関する研究-その3補強筋量の影響・効果-2011

    • 著者名/発表者名
      杉山智昭
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      早稲田大学早稲田キャンパス
    • 年月日
      2011-08-25
  • [学会発表] 直交梁が偏心して付帯するRC 造外柱の構造性能に関する研究2011

    • 著者名/発表者名
      杉山智昭
    • 学会等名
      第33回コンクリート工学講演会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      2011-07-13

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi