• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

躯体の熱容量を利用した動的室温制御法の確立と検証

研究課題

研究課題/領域番号 20560556
研究機関東京理科大学

研究代表者

長井 達夫  東京理科大学, 工学部・第一部建築学科, 准教授 (00316001)

キーワード空調システム / エネルギー / 制御 / 最適化 / 躯体 / 熱容量 / 負荷 / 平準化
研究概要

本年度は、最適制御コントローラ実装のための要素技術の整備と、実証用空調制御装置の構築および予備試験を実施した。
要素技術開発では、制御システムに組み込む場合に実装すべきソフト構成として,(1)建物・空調システムモデル,(2)気象予測(温湿度),(3)最適化計算,が挙げられるが、(1)のうち建物モデルについて,今年度は同定用モデルではなく,シミュレーションモデルHASPを流用したが,実測負荷との対応は概ね良好で合った。また,システムモデルについては,実測データから得られた部分負荷特性を用いたモデル化が可能なことを確認した。(2)については,既開発のベイズ推定法によるものと,気象情報機関から発表される時系列予報を利用する2つの方法について検討したが,大きな差異は見られず,また,ベイズ推定法による場合,天気予報の数を増やしすぎると,逆に精度が劣化することが判明し,時系列予報を内挿する方法を採用した。(3)について,既開発の最適化計算プログラムを実証試験用に改造した。
自動制御システムの構築では、自動取得された翌日の天気予報と現在の隣室温度等をもとに最適化計算プログラムを実行し、室内機の発停・室温調整を自動実行できるようなシステム構築を行った。また、予備実験では、一連の計算・制御プロセスが自動実行可能であることを確認できた。また,建物・システムモデルが実現象と乖離している場合に制御不能(実行可能解がなくなる現象)となる場合があるなど,問題点も明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 躯体の熱容量を利用したピーク電力削減効果に関する実測的研究2008

    • 著者名/発表者名
      井上由之助, 長井達夫
    • 雑誌名

      日本建築学会学術講演梗概集

      ページ: 145-146

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi