研究課題/領域番号 |
20560561
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
花里 俊廣 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (00257172)
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研究分担者 |
佐々木 誠 東京工芸大学, 工学部, 講師 (70350577)
木川 剛志 福井工業大学, 工学部, 講師 (50434478)
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キーワード | 超高層分譲マンション / 居間連結型 / 対人的環境 / 公開空地 / 眺望の価値 / 感覚の高度化 |
研究概要 |
超高層集合住宅な首都圏などで一般的になりつつあるが、既往研究をみると個別の問題点への指摘はなされているものの、他の集住形態とどう異なっているか十分に検討されていない。この点を次の3つの視点、1)住戸の間取りに居間連結型が選ばれていること、2)良好な眺望を構成する環境エレメント、3)対人的環境としての超高層集合住宅の外部空間、から明らかにすることによって、超高層集合住宅を総体としての対人的環境として特徴を記述し分析するものである。 1)については、超高層集合住宅に特徴的な居間を動線上の中心とする間取りが、実際に相当数あることを明らかにした。計画する立場の者の評価を明らかにするため、超高層集合住宅の設計者数名にインタビューを行い、居間連結型の住戸平面が、販売戦略上でコンパクトな住戸として重要であることを確認した。成果については、日本建築学会大会において、花里、佐々木らが発表した。また、花里らが日本建築学会計画系論文集に投稿した(掲載決定)。2)については、花里が日本建築学会大会研究懇談会資料集において、超高層分譲マンションにおける眺望の価値を論じた。3)については、超高層の外部空間の対人的環境について、月島をケーススタディとして調査し、公開空地が路地や公園等とは異なり、街路空間と同様の性格を持つことを行動面からの分析を通じて明らかにした。また、花里らが日本建築学会計画系論文集に成果を投稿した。 具体的活動としては、研究会を7回行った。11月16日には、月島地区の超高層集合住宅の見学及びヒアリング(URリバーシティ21、ライオンズタワー月島)を行った。3月17日には外部講師(貞包英之氏・映画専門大学院大学)を招き、研究報告「超高層住宅と感覚の高度化」を聴講した。
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