• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 自己評価報告書

精神疾患患者の継続的な受療行動分析に基づく包括的社会復帰支援システム・環境の構築

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20560577
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 都市計画・建築計画
研究機関首都大学東京

研究代表者

竹宮 健司  首都大学東京, 都市環境科学研究科 (70295476)

研究期間 (年度) 2008 – 2011
キーワード精神疾患 / 受療行動 / 社会復帰支援
研究概要

日本の精神科病棟には,世界一多い約32万人が入院している.平成18年の障害者自立支援法の施行に伴う基本方針の中で,国は2011年までに精神科病院の入院患者5万人削減を目標値として定めた.しかし,入院患者が病院を退院してから社会復帰していくまでの具体的な支援方法・プロセス・環境については具体的な方策・指針は示されず,現状では,それぞれの病院の独自の取り組みに委ねられている.精神疾患患者が治療の段階に応じて適切な療養環境で過ごし,退院後も段階的に社会に復帰して行くことができるためのケアと環境の両面からの包括的な支援態勢の構築が求められている
そこで,本研究では精神疾患患者が受ける治療・支援・療養環境からの影響を広義の受療行動と捉え,精神疾患患者の入院中から退院後に亘る受療行動について継続的に捉え分析を行う.そして,患者の治療や回復に応じた段階的支援態勢のあり方を実証的に示し,病院から地域の生活環境へ連続した包括的社会復帰支援システムと療養環境を提案・構築することを目的としている
以下に本研究の課題を示す
(1)医療施設内の患者の受療行動の解明
これまで明らかにされてこなかった精神科医療施設内での患者の回復過程に伴う病棟移動,入退院経路などの受療行動の実態を明らかにする.また,医療施設内での患者の生活行動の実態を経時的な変化を含めて明らかにする
(2)退院後の受療行動の解明
精神疾患患者が医療施設から関連施設や居住施設へ退院後の受療行動の実態を明らかにする.また,退院後の生活行動について事例的に明らかにする
(3)社会復帰支援環境の実態の解明
退院後の居住環境についてグループホーム・ケアホームを対象として,居住形態,支援状況等を明らかにする.また,精神障がい者の就労支援環境について事例的に明らかにする

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 2008

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 精神障碍者グループホーム・ケアホームの居住形態に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      吉本亜美・竹宮健司
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集F-1分冊
    • 年月日
      2010-09-10
  • [学会発表] 精神科医療施設Kにおける三年間の受療行動分析精神疾患患者の社会復帰支援システム・環境に関する研究その32010

    • 著者名/発表者名
      阿部光・竹宮健司
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集E-1分冊
    • 年月日
      2010-09-09
  • [学会発表] 精神科医療施設Kにおける利用実態の経年変化に関する考察神疾患患者の社会復帰支援システム・環境に関する研究その12009

    • 著者名/発表者名
      竹宮健司・阿部光
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集E-1分冊
    • 年月日
      2009-08-27
  • [学会発表] 精神科医療施設Kにおける病棟内共用空間の利用実態に関する考察精神疾患患者の社会復帰支援システム・環境に関する研究その22009

    • 著者名/発表者名
      阿部光・竹宮健司
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集E-1分冊
    • 年月日
      2009-08-27
  • [学会発表] 精神科医療施設の入院・通所部門の利用特性に関する研究,K病院におけるケーススタデイ2008

    • 著者名/発表者名
      阿部光, 竹宮健司
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集E-1分冊
    • 年月日
      20080900

URL: 

公開日: 2012-02-13   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi