研究課題/領域番号 |
20560604
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研究機関 | ものつくり大学 |
研究代表者 |
佐々木 昌孝 ものつくり大学, 技能工芸学部・建設技能工芸学科, 講師 (30367049)
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研究分担者 |
河津 優司 武蔵野大学, 環境学部, 教授 (50249041)
中川 武 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30063770)
小岩 正樹 早稲田大学, 高等研究所, 助教 (20434285)
米澤 貴紀 早稲田大学, 理工学術院, 助手 (40465464)
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キーワード | 大工技術書 / 木割書 / 木砕之注文 / 斎藤家 / 中世 / 洲本 / 豊後府内 / 豊後大友氏 |
研究概要 |
本研究の全体像は下記の3段階(「STEP1~3」)から成り、今回採択された研究期間を通して「STEP1~2」を実施し、また3年の研究期間を終えた後、「STEP1~2」の成果に対して「STEP3」の論考集を加えた上、研究成果公開促進費を申請する等の助成を得て総合的成果を報告書として刊行する計画となっている。 (STEP1) 「木砕之注文(原文)」:原文の読解とデジタルテキスト化 (STEP2) 「木砕之注文解読編(原文の解釈)」:現代語訳の作成と解説図版・用語解説等の作成 (STEP3) 「論集(『木砕之注文』に関する論文集)」:研究グループ構成員の論考集 平成21年度は、前年度に入手した淡路文化史料館所蔵中料・大工斎藤家関連文書(「代々ノ上控書」、「諸御用法量控帳」、「斎藤氏祖先霊簿」、「安覚寺諸控」)の読解を行った。また「STEP2」の解釈案と用語解説案の作成を行った。また、「STEP2」および「STEP3」を完遂するための基礎的作業として『木砕之注文』を理解する援用史料として地方に散在する初期木割書の中から重要度の高い史料、『林家木割書』(所蔵:都立中央)、『諸記集』(所蔵:静嘉堂文庫)、『(孫七覚書)』(所蔵:名古屋工業大学)、『(今福彦兵衛伝来目録)』(所蔵:安田家)の複写を行った。 本研究の代表者・分担者・協力者で構成される木砕之注文研究会において、平成20年度に翻刻作業を一通り終えた「木砕之注文」デジタルテキストの推敲作業を行いながら、各種建物木割の解説・用語解説を作成、ならびに解釈結果の図面化作成を進めた。 さらに、日本建築学会関東支部研究報告会(2009年度)において「『木砕之注文』を通してみた室町中期高良大社本殿平面の復原」と題して、本助成研究成果の一部を発表した。
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