2010 年度研究成果報告書

水素吸放出サイクル時に導入される格子欠陥の解明と水素吸蔵合金の高寿命化への応用

研究課題

研究課題/領域番号	20560615
研究種目	基盤研究(C)
配分区分	補助金
応募区分	一般
研究分野	金属物性
研究機関	大阪大学
研究代表者	荒木秀樹大阪大学, 工学研究科, 教授 (20202749)
研究期間 (年度)	2008 – 2010
キーワード	格子欠陥
研究概要	水素吸蔵合金は、クリーンエネルギーへの転換に欠かせない材料である。LaNi_5系合金は水素吸蔵合金として実用化されている合金であるが、水素吸蔵・放出を繰り返すことによって、吸蔵量が低下するなどの性能劣化が起こることが問題となっている。本研究では、248KにおけるLaNi_5およびLaNi_<4. 8> Sn_<0. 2>合金の水素吸蔵・放出繰り返しによる劣化過程を、陽電子寿命測定を用いて調べ、水素化物生成過程で形成される格子欠陥が水素吸蔵量低下の原因であることを明らかにした。