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2008 年度 実績報告書

新規希土類添加酸窒化物蛍光体の創製と特性評価

研究課題

研究課題/領域番号 20560630
研究機関上智大学

研究代表者

板谷 清司  上智大学, 理工学部, 教授 (90129784)

キーワード酸窒化物 / 希土類付活 / 噴霧熱分解法 / 粉体物性 / 蛍光特性 / 炭素熱還元法 / 窒化ケイ素カルシウム / 励起・発光スペクトル
研究概要

本年度は、蛍光体の母体として窒化ケイ素カルシウム(Ca_2Si_5N_8)を対象にして,噴霧熱分解して得た粉体の炭素熱還元窒化法による合成条件を検討した。噴霧熱分解粉体の炭素熱還元窒化では,Si源にコロイダルシリカを使用した。0.714mol・dm^<-3>SiO_2を含むコロイダルシリカ,0.287mol・dm^<-3>Ca(NO_3)_2および2.86×10^<-3>mol・dm^<-3>Eu(NO_3)_3の混合水溶液を超音波噴霧し,600℃で熱分解した。
得られた粉体を800℃で101min熱処理し,化学量論量の1.5倍の炭素を混合して成形したのち,Si_3N_4で包埋して1550℃,2h,N_2雰囲気で炭素熱還元窒化を行った。その結果,Ca_2Si_5N_8の単一相が得られ,この化合物粉体にブラックライトを照射したところ,発光が確認された。そこで,励起発光スペクトルを測定すると,励起波長のピークは370nmに現れ,青色LED(発光波長:460nm)で励起可能なブロードなバンドを有していた。さらに発光波長は約590nmとなり,その発光色は橙色を示した。また,YAGを標準物質とした相対発光強度(発光波長:539nm)を算出したところ,その値は0.210となった。以上の結果から,構成成分を含む水溶液を噴霧熱分解して得た酸化物の還元窒化によってもCa_2Si_5N_8の合成が可能であることが分かった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 噴霧熱分解粉体の炭素熱還元窒化によるEu^<2+>添加窒化ケイ素カルシウムの調製と蛍光特性2009

    • 著者名/発表者名
      板谷清司, 山口一陽, 住岡慎一郎, 三宅康之, 田谷周一, H. T. Hintzen, 幸田清一郎
    • 学会等名
      日本セラミックス協会2009年会
    • 発表場所
      東京理科大学(千葉県野田市)
    • 年月日
      2009-03-17
  • [学会発表] 希土類イオンを添加したアルカリ土類窒化ケイ素の合成と発光特性2009

    • 著者名/発表者名
      住岡慎一郎, 山口一陽, 桑原英樹, 関根智幸, 黒江晴彦, 赤星大介, H. T. Hintzen, 幸田清一郎, 板谷清司
    • 学会等名
      日本セラミックス協会2009年会
    • 発表場所
      東京理科大学(千葉県野田市)
    • 年月日
      2009-03-17

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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