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2008 年度 実績報告書

超高屈折率ガラスの構造モデル構築による屈折率計算

研究課題

研究課題/領域番号 20560635
研究機関独立行政法人宇宙航空研究開発機構

研究代表者

荒井 康智  独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 研究員 (90371145)

研究分担者 伊藤 恵司  京都大学, 原子炉実験所, 准教授 (80324713)
丸山 健二  新潟大学, 理学部, 准教授 (40240767)
キーワードガラス / 構造 / 屈折率
研究概要

Gladstone-Daleの経験式から2.2以上の高屈折率が期待される.Ln_2O_3-TiO_2(Ln=La,Nd and Sm),La_2O_3-Nb_2O_5の2元系酸化物ガラスについて,
目的1)ガス浮遊法で球状バルクガラスを作製し,±0.001程度の精度で屈折率を測定する.測定波長は,632.8nm及び1313nm
本年度成果1)目的に記した,La_2O_3-TiO_2ガラス,Nd_2O_3-TiO_2ガラスの一部の組成,及びLa_2O_3-Nb_2O_5ガラスの屈折率測定終了.全てのガラスで屈折率が2.2以上であり,期待通りの高屈折率ガラスが得られた.
目的2)作製したガラスは,中性子と放射光X線を利用した構造解析実験を実施し,ガラス構造を解明する.
本年度成果2)La_2O_3-TiO_2ガラスの構造を放射光(SPring-8)と中性子実験結果から解明した.TiO_2は酸素5配位と6配位があり,La_2O_3は酸素8配位であることがわかった.ガラス中のTiO_2は大きく歪んだ構造ではなく,Ti-O距離はガウシアン的である.従って,これまでに主張されてきた,長短のTi-O結合鎖が大きな分極率(屈折率)を作るモデルではLa_2O_3-TiO_2ガラスの高屈折率が説明できないことが判明した.詳細な3次元原子分布を調査する為,リバースモンテカルロ法で構造解析を実施中.
目的3)ガラス構造情報から,結合軌道理論(Lines理論)を利用して屈折率を計算し,高屈折率とガラス構造の関係を解明する.
本年度成果3)TiO_2の5配位クラスターが屈折率増加に有効であることが,半経験的な理論計算から解明できた.この結果から,TiO_2系ガラスの高屈折率化に重要なファクターが提案できた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Refractive index calculation using the structural properties of La_4Ti_9O_<24> glass2008

    • 著者名/発表者名
      Yasutomo Arai, Keiji Itoh, Shinji Kohara, Jianding Yu
    • 雑誌名

      Journal of Applied Physics 103

      ページ: 094905-1-094905-6

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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