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2009 年度 実績報告書

CNT分散樹脂複合材料における界面荷重伝達挙動の直接観察

研究課題

研究課題/領域番号 20560643
研究機関独立行政法人宇宙航空研究開発機構

研究代表者

小笠原 俊夫  独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 研究開発本部複合材グループ, 主幹研究員 (20344244)

研究分担者 吉村 彰記  独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 研究開発本部複合材グループ, 研究員 (20462898)
キーワード複合材料・物性 / ナノチューブ・フラーレン / 電子顕微鏡 / 材料力学 / 航空宇宙工学
研究概要

カーボンナノチューブ(CNT)分散樹脂複合材料におけるCNTと樹脂の界面荷重伝達挙動の直接観察を目的として、CNT/マトリクス界面せん断特性評価試験(Push-out試験)、およびCNT/マトリクス変形量(ひずみ)評価試験(in-situ引張り/観察試験)を実施した。実験には、昨年度に製作した走査型電子顕微鏡(SEM)および透過型電子顕微鏡(TEM)その場(in-situ)観察装置のプロトタイプを用いた。対象材料は、CNTを分散したポリエーテルエーテルケトン(PEEK)である。
CNTのPush-out試験では、集束イオンビーム装置(FIB)による微細加工を施したサンプルを適用することにより、樹脂に埋め込まれたCNT長さがあらかじめ既知であるサンプルの製作が可能となり、従来にない良好なデータを取得できることを実証した。一方、in-situ引張り/観察実験では、SEMおよびTEM中におけるin-situ引張り試験によって得られた画像から、デジタル画像相関法を適用することによって変位を定量的に評価することを試みた。しかしながら、SEMおよびTEM画像では、焦点ずれ等の影響により画像処理におけるマッチングが難しく、また、画素数の制限から測定されるひずみの精度があまり高くないことがわかった。これらの解決は、今後の課題である。
更に、CNTと樹脂の界面せん断強度や滑り応力がCNT分散複合材料の力学特性に及ぼす影響について数値解析を行うことを目的として、ユニットセル中におけるはく離の進展を扱うことが可能な均質化コードを新たに作成した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] SEMを用いたカーボンナノチューブ含有複合材料の引張り特性評価および変形観察と変位解析2010

    • 著者名/発表者名
      津田皓正、〓飛、小笠原俊夫、武田展雄
    • 学会等名
      日本複合材料合同会議(JCCM・1)
    • 発表場所
      京都市
    • 年月日
      2010-03-10
  • [学会発表] Experimental studies of tensile property nano-crack generation and propagation of PEEK/CNTs composites film inside a SEM2009

    • 著者名/発表者名
      津田皓正、〓飛、小笠原俊夫、武田展雄
    • 学会等名
      11^<th> Japan International SAMPE Symposium and Exhibition(JISSE-11)
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-11-27

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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