新しい社会基盤材料の為の新しい組織評価法の確立

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20560653
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 構造・機能材料
• 研究機関: 島根大学
• 研究代表者: 森戸 茂一 島根大学, 総合理工学部, 准教授 (00301242)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 転位組織 / X線回折 / 電子顕微鏡 / 強度・靱性

研究概要

X線回折と電子顕微鏡法を併用した微細組織解析手法の開発を行った。その結果、均一な転位組織を持つラスマルテンサイトではX線回折解析による有効な転位密度の測定法及び解析法を提唱することが出来た。不均一な転位組織を持つ加工組織では先の手法に加え局所結晶方位解析手法を併用することで転位組織を表現することが出来ることを示した。また、その手法を応用した組織解析も行い、微細な組織を持つ金属材料における加工組織の特異な発達過程を明らかにすることが出来た。

研究成果

• [雑誌論文] Effect of Cooling Rate on Morphology and Crystallograohy of Lath Martensite in Fe-Ni Alloys (2010)
  • 著者名/発表者名: S.Morito, R.Igarashi, K.Kamiya, T.Ohba, T.Maki
  • 雑誌名: Materials Science Forum 638-642 ページ: 1459-1463
• [雑誌論文] Proceedings of the 2nd International Symposium on Steel Science ; The Iron and Steel Institute of Japan (2009)
  • 著者名/発表者名: S.Morito, T.Araki, T.Ohba
  • 雑誌名: Eds.K.Higashida and N.Tsuji, Kyoto, Japan ページ: 207-211
• [雑誌論文] (2009)
  • 著者名/発表者名: 森戸茂一, 岩見祐貴, 古谷野有, 大庭卓也
  • 雑誌名: 熱処理 49 ページ: 89-90
• [雑誌論文] (2009)
  • 著者名/発表者名: 柴田曉伸, 村上俊夫, 森戸茂一, 古原忠, 牧正志
  • 雑誌名: 熱処理 49 ページ: 179-180
• [雑誌論文] (2009)
  • 著者名/発表者名: Y.Edamatsu, S.Morito, T.Ohba, Y.Adachi
  • 雑誌名: Journal of the Japan Society for Heat Treatment 49 ページ: 632-635
• [雑誌論文] (2009)
  • 著者名/発表者名: Y.Nakashima, H.Fujii, T.Ohba, S.Morito
  • 雑誌名: Journal of the Japan Society for Heat Treatment 49 ページ: 577-579
• [雑誌論文] (2009)
  • 著者名/発表者名: T.Araki, S.Morito, T.Ohba
  • 雑誌名: Journal of The Japan Society for Heat Treatment 49 ページ: 580-583
• [雑誌論文] (2009)
  • 著者名/発表者名: A.Shibata, S.Morito, T.Furuhara, T.Maki
  • 雑誌名: Acta Materialia 57 ページ: 483-492
• [雑誌論文] (2009)
  • 著者名/発表者名: M.Yaso, S.Hayashi, S.Morito, T.Ohba, K.Kubota, K.Murakami
  • 雑誌名: Mater.Trans. 50 ページ: 275-279
• [雑誌論文] (2009)
  • 著者名/発表者名: S.Morito, Y.Adachi, T.Ohba
  • 雑誌名: Mater.Trans. 50 ページ: 1919-1923
• [雑誌論文] (2009)
  • 著者名/発表者名: 森戸茂一
  • 雑誌名: ふぇらむ 14 ページ: 90-96
• [雑誌論文] (2008)
  • 著者名/発表者名: 諸岡聡, 友田陽, 足立吉隆, 森戸茂一, 神山崇
  • 雑誌名: 鉄と鋼, 94 ページ: 313-320
• [雑誌論文] (2008)
  • 著者名/発表者名: M.Yaso, S.Morito, T.Ohba, K.Kubota
  • 雑誌名: Materials Science and Engineering A 481-482 ページ: 770-773
• [雑誌論文] (2008)
  • 著者名/発表者名: T.Furuhara, H.Kawata, S.Morito, G.Miyamoto, T.Maki
  • 雑誌名: Metallurgical and Materials Transactions A 39A ページ: 1003-1013
• [学会発表] X線回折法とSEM/EBSD法を用いたフェライト圧延組織の定量化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 前川雄輝, 森戸茂一, 大庭卓也
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会春季大会
  • 発表場所: 東京都市大学,東京都
  • 年月日: 2011-03-26
• [学会発表] ラスマルテンサイトの加工組織発達に及ぼす残留オーステナイトの影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 森戸茂一
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会春季大会
  • 発表場所: 東京都市大学,東京都
  • 年月日: 2011-03-26
• [学会発表] ラスマルテンサイトに含まれる組織の三次元形状解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 森戸茂一, 大庭卓也, 枝松勇真, 足立吉隆
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会2010年度春季大会
  • 発表場所: 筑波大学,茨城県
  • 年月日: 20100328-20100330
• [学会発表] FeCoの組織と結晶構造におよぼすV添加の影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 中島佑樹, 高見豪, 森戸茂一, 大庭卓也, 藤原義行
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会2010年度春季大会
  • 発表場所: 筑波大学,茨城県
  • 年月日: 20100328-20100330
• [学会発表] ラスマルテンサイトの加工組織に及ぼす固溶炭素と残留オーステナイトの影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 森戸茂一, 大庭卓也
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会2010年度春季大会
  • 発表場所: 筑波大学,茨城県
  • 年月日: 20100328-20100330
• [学会発表] ラスマルテンサイトに及ぼす合金元素の影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 森戸茂一, 大庭卓也, 古谷野有
  • 学会等名: 日本金属学会秋期大会
  • 発表場所: 北海道大学,北海道
  • 年月日: 2010-09-27
• [学会発表] 高C-高Cr鋼残留γの熱的安定性、及び機械的特性への影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 田中豪, 森戸茂一, 大庭卓也, 林泰輔, 八十致雄, 久保田邦親
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会秋季大会
  • 発表場所: 北海道大学,北海道
  • 年月日: 2010-09-25
• [学会発表] 極低炭素鋼ラスマルテンサイトの3次元解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 枝松勇真, 森戸茂一, 大庭卓也, 足立吉隆
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会2009年度秋季大会
  • 発表場所: 京都大学,京都府
  • 年月日: 20090915-20090917
• [学会発表] フェライト-マルテンサイト二相鋼中のマルテンサイトの結晶学的組織解析(第2報) (2009)
  • 著者名/発表者名: 吉田裕美, 高木周作, 横田毅, 田中靖, 酒井翔大, 森戸茂一, 大庭卓也
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会2009年度秋季大会
  • 発表場所: 京都大学,京都府
  • 年月日: 20090915-20090917
• [学会発表] フェライト-マルテンサイト二相鋼中のマルテンサイトの結晶学的組織解析(第1報) (2009)
  • 著者名/発表者名: 酒井翔大, 森戸茂一, 大庭卓也, 吉田裕美, 高木周作, 横田毅, 田中靖
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会2009年度秋季大会,
  • 発表場所: 京都大学,京都府
  • 年月日: 20090915-20090917
• [学会発表] Fe-Niラスマルテンサイトの組織形成における冷却速度の依存性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 森戸茂一, 大庭卓也, 五十嵐諒太
  • 学会等名: 日本金属学会2009年度秋期大会
  • 発表場所: 京都大学,京都府
  • 年月日: 20090915-20090917
• [学会発表] Effect of Cooling Rate on Morphology and Crystallograohy of Lath Martensite in Fe-Ni Alloys (2009)
  • 著者名/発表者名: S.Morito, R.Igarashi, K.Kamiya, T.Ohba, T.Maki
  • 学会等名: Int.Conf.on Processing & Manufacturing of Advanced Materials(招待講演)
  • 発表場所: Berlin, Germany.
  • 年月日: 20090825-20090829
• [学会発表] 低炭素鋼ラスマルテンサイトの焼もどし組織におよぼす旧オーステナイト粒径の影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 荒木智也, 森戸茂一, 大庭卓也
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会2009年度春季大会
  • 発表場所: 東京工業大学,東京都
  • 年月日: 20090300
• [学会発表] Fe-Co系合金のV添加および熱処理による結晶学的特徴 (2009)
  • 著者名/発表者名: 中島佑樹, 高見豪, 藤井大雅, 森戸茂一, 大庭卓也
  • 学会等名: 日本金属学会2009年度春期大会
  • 発表場所: 東京工業大学,東京都
  • 年月日: 20090300
• [学会発表] フェライト-マルテンサイト2相鋼の組織解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 酒井翔大, 森戸茂一, 大庭卓也
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会2009年度春季大会
  • 発表場所: 東京工業大学,東京都
  • 年月日: 20090300
• [学会発表] 高C-高Cr鋼焼もどしラスマルテンサイトの組織解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 田中豪, 森戸茂一, 野津幸夫
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会2009年度春季大会
  • 発表場所: 東京工業大学,東京都
  • 年月日: 20090300
• [学会発表] ラスマルテンサイトの加工組織発達における固溶炭素とフィルム状残留オーステナイトの影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 森戸茂一, 大庭卓也, 田坂元薫
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会2009年度春季大会
  • 発表場所: 東京工業大学,東京都
  • 年月日: 20090300
• [学会発表] マルテンサイト組織のキャラクタリゼーション (2009)
  • 著者名/発表者名: 森戸茂一
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会・北海道支部ノース・フォーラム,新日鐵・室蘭(招待講演)
  • 発表場所: 北海道
  • 年月日: 2009-06-01
• [学会発表] The Effect of Austenite Grain Size of the Quenched and Tempered Lath Martensite Structure in a Fe-0.2C-2Mn (mass %) Alloy (2008)
  • 著者名/発表者名: T.Araki, S.Morito, T.Ohba
  • 学会等名: 17th International Federation for Heat Treatment and Surface Engineering Congress 2008
  • 発表場所: Kobe, Japan
  • 年月日: 20081027-20081030
• [学会発表] Effect of Heat Treatment on Crystal Structure and Workability of Fe-Co (2008)
  • 著者名/発表者名: Yuuki Nakahima, Hiromasa Fujii, Takuya Ohba, Shigekazu Morito
  • 学会等名: 17th International Federation for Heat Treatment and Surface Engineering Congress 2008
  • 発表場所: Kobe, Japan
  • 年月日: 20081027-20081030
• [学会発表] Three Dimensional Analysis of the Ultra Low Carbon Steel Lath Martensite (2008)
  • 著者名/発表者名: Yuuma Edamatsu, Shigekazu Morito, Takuya Ohba, Yoshitaka Adachi
  • 学会等名: 17th International Federation for Heat Treatment and Surface Engineering Congress 2008
  • 発表場所: Kobe, Japan
  • 年月日: 20081027-20081030
• [学会発表] Characterization of Retained Austenite in the Fe-Cr-C Steels (2008)
  • 著者名/発表者名: Muneo Yaso, Shuhei Hayashi, Koji Murakami, Shigekazu Morito, Takuya Ohba
  • 学会等名: 17th International Federation for Heat Treatment and Surface Engineering Congress 2008
  • 発表場所: Kobe, Japan
  • 年月日: 20081027-20081030
• [学会発表] 極低炭素鋼ラスマルテンサイトにおけるサブブロックの3次元解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 森戸茂一, 大庭卓也, 足立吉隆
  • 学会等名: 日本金属学会2008年度秋期大会
  • 発表場所: 熊本大学,熊本県
  • 年月日: 20080900
• [学会発表] The crystallography of lath martensite formed at austenite grain boundaries in Fe-Ni-Mn alloy (2008)
  • 著者名/発表者名: Shigekazu Morito, Jun Nishikawa, Takuya Ohba, Tadashi Furuhara, Tadashi Maki
  • 学会等名: The International Conference on Martensitic Transformations
  • 発表場所: Santa Fe, NM, USA
  • 年月日: 20080629-20080705
• [学会発表] Fe-20Ni-5.4Mn(mass%)ラスマルテンサイトの組織生成初期の解明 (2008)
  • 著者名/発表者名: 森戸茂一, 大庭卓也, 西川潤, 古原忠, 牧正志
  • 学会等名: 日本金属学会2008年度春期大会
  • 発表場所: 武蔵工業大学,東京都
  • 年月日: 20080300
• [学会発表] ラスマルテンサイト組織におよぼす炭素および窒素原子の影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 岩見祐貴, 古谷野有, 森戸茂一, 大庭卓也
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会2008年度春季大会
  • 発表場所: 武蔵工業大学,東京都
  • 年月日: 20080300
• [学会発表] 極低炭素鋼ラスマルテンサイトの3次元解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 枝松勇真, 森戸茂一
  • 学会等名: 日本鉄鋼協会2008年度春季大会
  • 発表場所: 武蔵工業大学,東京都
  • 年月日: 20080300
• [学会発表] Fe-Co-Vの結晶構造と組織、加工性に及ぼす熱処理条件の影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 中島佑樹, 藤井大雅, 大庭卓也, 森戸茂一
  • 学会等名: 日本金属学会2008年度春期大会
  • 発表場所: 武蔵工業大学,東京都
  • 年月日: 20080300
• [図書] 鉄鋼材料の加工硬化特性への新たな要求と基礎研究 (2011)
  • 著者名/発表者名: 東田賢二, ら
  • 総ページ数: 272
  • 出版者: (社)日本鉄鋼協会
• [備考] ホームページ等