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2008 年度 実績報告書

金属粉末を用いた大気中冷間圧延接合によるクラッド材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20560673
研究機関九州工業大学

研究代表者

大坪 文隆  九州工業大学, 工学研究院, 助教 (10243982)

キーワードクラッド材 / 圧縮試験 / 変形抵抗 / 圧延 / 密着強さ
研究概要

本年度は、クラッド層生成の基礎的検討、クラッド材の圧延特性およびクラッド層の密着強さについて調べた。焼き鈍しした金属バルク材および純金属粉末の圧縮成形体について、圧縮試験を行い真ひずみ〜真応力曲線を得た。金属バルク材の硬さは、160HVのSS400からFe、Ni、Cu、Zn、20HVのAlまで順に低下した。真ひずみ0.5までの平均変形抵抗は、SS400は240MPaで硬さと同様に順次平均変形抵抗は低下し、Alは70MPaを呈した。Fe粉末においては圧縮成形体を得ることができなかった。また、NiおよびCu粉末の圧縮成形体は、圧縮試験中に圧壊した。したがって、AlおよびZn粉末の圧縮成形体において真ひずみ〜真応力曲線を得ることができた。その結果、真ひずみ0.5までの平均変形抵抗から、圧縮成形時の成形荷重が大きく、粉末粒径が小さい方が平均変形抵抗が大きいことがわかった。クラッド材の圧延特性については、基材はAlおよびSPCC材、粉末は粒径の異なるAl粉末(M粒:125-45μm、F粒:45-10μm)を用いて、異なる圧下率のクラッド材を作製し、総圧下率に対する部分圧下率について検討した。なお、部分圧下率は基材、クラッド層のそれぞれの圧下率である。Al基材の場合、クラッド層の部分圧下率は基材の部分圧下率よりも小さかった。また、M粒よりもF粒の方が部分圧下率は小さかった。SPCC基材の場合、クラッド層の部分圧下率は基材の部分圧下率よりも大きかった。
また、Al基材の場合と同様に、M粒よりもF粒の方が部分圧下率は小さかった。クラッド層の密着強さは、基材上のクラッド層表面に接着材を用いて棒と接着固定し、クラッド材を固定して棒を引っ張った。その結果、接着層で破断した。なお、密着強さの評価は、引き続き検討する。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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