研究概要 |
本研究では、ナノデバイス創製および微小領域物性推算技術の開発を目的とし、既に三島が科研費補助により開発した超臨界ペプチド合成法(三島,特開平11-310594ペプチド及びタンパク質の合成方法)ならびに超臨界マイクロコーティング技術(三島,特開平11-197494超臨界流体を用いた微小粒子コーティング)を基礎技術として、ナノメートルサイズの蛍光誘起複合ポリペプチド分子を内包する人工ウイルス模倣型の機能性ナノ・マイクロ高分子カプセルを、有害な化学種を用いない超臨界流体技術を用いて製造する方法を開発している。さらに、これらの開発に必要不可欠な化学種の細胞内分配挙動を予測する微小領域物性推算技術の確立を行っている。 まず、本研究代表者が開発した超臨界二酸化炭素中でのペプチド合成法を応用し、蛍光誘起複合ポリペプチド分子の合成を行った。この結果は、産業的に有用なものであり、産業財産権として、特許出願(特願2009-88545)として出願した。さらに、それらに関連する特許を5件出願した。また、厚生省から認可されているアクリル系樹脂などを用いて、超臨界コーティングによる蛍光誘起複合ポリペプチド分子のマイクロカプセル化を行った。これについても、同様に特許出願を行った。
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