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2008 年度 実績報告書

コロイド包括ゲル化処理を中核技術とする新規廃液処理プロセスの構築

研究課題

研究課題/領域番号 20560708
研究機関鈴鹿工業高等専門学校

研究代表者

岩田 政司  独立行政法人国立高等専門学校機構鈴鹿工業高等専門学校, 生物応用化学科, 教授 (10151747)

キーワードアルギン酸 / ゲル / コロイド / 圧搾 / 固液分離 / カルボキシメチルセルロース / シリカ微粒子 / 網目孔径
研究概要

本研究は,「コロイド包括ゲル化処理プロセスを用いた新規なコロイド粒子除去プロセスあるいは溶存有害物質除去プロセス」を開発することを目的としている。
1. コロイド懸濁質としてシリカ微粒子(粒子径25〜200nm, 1000ppm)を含む懸濁液をアルギン酸Na (Na-Algと略記)水溶液(10000ppm)と等量混合し,この混合液を5倍量の塩化カルシウム水溶液(10000ppm)に滴下することにより,コロイド包括アルギン酸Caゲルを調製した。ゲル懸濁液は重力脱水後,70kPaで定圧圧搾した。ゲルの網目構造を変化させるため,(1)上記のNa-Alg濃度を2倍にしたゲル,(2)カルボキシメチルセルロースNa (Na-CMCと略記)水溶液をNa-Alg水溶液(10000ppm)に対し種々の割合で添加したゲルによる包括処理も行った。搾液への微粒子の漏れは,シリカ微粒子の粒子径が小さくなるほど増えるが,最大でも仕込み量の1%程度であった。漏れ量はゲル調製時のNa-Alg濃度に依存しなかった。一方,ゲル調製時にNa-CMCを添加した系では,添加量が増えるとシリカ微粒子の漏れ量が減少する傾向が見られた。
2. ゲル懸濁液を内径60mmの圧密セルに仕込み,種々の予圧密圧力とその2倍以内の圧搾圧力条件下で定圧圧搾試験を行い,初期の圧搾脱水速度より網目孔径を求める手法を開発した。空隙比が20以上の圧縮条件下では,ゲル調製時にNa-CMCを添加した系の方が無添加の系より網目孔径小さくなり,1.の内容と対応する結果が得られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] コロイド包括法を用いた懸濁液の清澄化処理2009

    • 著者名/発表者名
      岩田政司
    • 学会等名
      化学工学会 第74年会
    • 発表場所
      横浜国立大学
    • 年月日
      2009-03-20

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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